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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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去年の話なんだけど、
海の角台に座って打ってたら、
自分と左隣のオッサンの間に誰かが身を屈めた。 多分オッサンの知り合いがオッサンに耳打ちしてんだろうな~って、 目の端っこと台のガラスにチラチラ頭と髪の毛が映るけど、
気にしないで打ってた。 でも、なんかよくわかんないモヤモヤするっつーか、 腑に落ちないっつーか変な気分になって、 ちょっと席を離れようと思った。 台に玉を置いたまま立ち上がって通路に出るとき、
チラっとオッサンを見たら、 そのオッサンの肩に頭を置くぐらい密着して腰を屈める女がいた。
何を喋ってんだろ、 くらいにしか思わなかったんだけど、 コーヒー買って戻ってきたら、
その女はまだそのままオッサンに話かけてて、 はっきり言ってウゼェ!って思った。 で、ちょっと自分の台に座るとき、 オッサンと女を軽く睨みながら迷惑そうな表情(自分なりの)をしてみた。 そしたら変な事に、 女が一生懸命オッサンの耳に喋ってるんだけど、 オッサンは返事も相槌すらしないで打ってんだよね。 なんだろう、何を喋ってんかな、 とコーヒー飲みながら席から体をちょっと傾けて聞いてみようとしたら、 いきなり大音量で左耳に
「早く死んで早く早くい早く早く死ねはやk」 って聞こえてきて、 盛大にコーヒー吹いた。 げほげほむせてたら、 オッサンが大丈夫か?ってティッシュくれた。 オッサンを見たらその女はもういなくて、 左耳からもいつものパチンコ屋の雑音が普通に聞こえてた。 女の声らしきものを聞いたときは、 雑音はシャットアウトされたみたいになってたんだ。 良いオッサンにみえたけど、 なんか怖くて上皿の玉をさっさと消化してすぐに帰った。 今でも思い出すと気持ち悪い。 PR コメントを投稿する
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