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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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30分経っても帰ってこないので心配になり、
他の女子社員に見に行ってもらうと、
個室が一つだけ鍵が掛かった状態で、
「ノックしても呼んでも返事が無いけど、どうします?」。 仕方が無いので、 その女子社員と俺ともう一人の男性社員とで見に行く事にした。
初めてはいる女子トイレにドキドキしたが、 そんな事言ってる場合じゃない。 個室の前で呼びかけるが、やはり返事は無い。 何度も「入るぞ」と言ってドアを開けようとするが、 鍵が掛かっていてはどうしようもない。 仕方なくバケツをひっくり返し乗りドアの上から覗き込むと、 その子が端の方でうずくまっていた。 何かを握り締め震えているようだった。 声をかけてもこちらを見る事も無い。 無理やり腰を曲げ手を伸ばしトイレの鍵を開け、 女子社員に入ってもらうと、 「私もう無理です。かばん持ってきてください。今日は帰ります」 と言うので帰ってもらった。 翌日、電話で採用辞退を伝えてきたので了解し、 書類関係があるのでもう一度来社するように言ったが、 会社ではなくファミレスがいいとの事。
その翌日、ファミレスに行くと、先日とは違い落ち着いた彼女が居た。 書類を一通り書いてもらい、 最後に訳を聞くと、言い難そうに話し始めた。 あの日、初めて事務所に入った瞬間、嫌な感じがした。 挨拶をしてから席を案内され座ると、 この席が嫌な感じの元だと思った瞬間、机の下に気配を感じ、 足元を見ると、女の人が体育座りでうずくまってこちらを睨みつけて、
両足をがっちりとつかまれた。 見渡すと、男性社員全員の机の下から、同じ顔が社員を見上げていた。 そして女子社員の机の下には、大量の髪の毛が動いていた。 そこで逃げ出し、トイレでこのお守りを握り締めていた、 と言ってお守り見せられた。 くっきり手の型付いたお守りだった。 「そう言うの見えるほうなの?」 と聞くと、 「まぁ見えるほうだけど、こんなに強烈なのは初めて。 前にあの席に居たのはどんな人ですか?かなり恨みがあるみたいな顔でした」
そこで思い出したが、前にそこに居たのはA子。 ごく普通の女子社員で、何か問題があった訳でもなく、 希望退社を募った時に手を挙げ辞めていった人だった。 最後に彼女が言った。 「戻ったら事務所の床を調べて、盛塩とこの御札を貼ってください」 社に戻っても、こんな話どう説明して良いか判らなかった。 上司には一身上の都合らしいとお茶を濁し、 同僚の男性数人に夜残ってもらうように頼んだ。 まず、その子が座った席の下を恐る恐る覗き込むが、何もない。 な~んだと思いながら、他の人の机の下を見ても何もない。 同僚からは 「何を探してるんだっけ?w」 と笑われた。 その内一人が、何気なくその子が座った席のカーペットをめくった。 「なんかあるぞ」 と言うのと同時に、お線香の匂いがした。 事務所は今時らしくOAフロアになっていて、 すのこの上にカーペットが敷いてある。 そのOAフロアの下に社員旅行の全員写真あり、 その上にお線香が乗っていた。 皆あわてて自分の席のカーペットをめくると、 今度は女子社員だけの集合写真に、
A子以外全員の顔に短い線香が突き刺さった写真。 女子社員の席の下からは、髪の毛の巻かれた線香と、 赤く小さな文字で大量に恨みと書かれた紙。 部長の席の下からは、 『死ねばいいのに』 と乱雑に幾つも書かれた紙が出てきた。 困った事に触るのも怖い。 どうするか悩んで、結局教えてくれた子に電話した。 いっぱい出てきたと言うと、 『それ直接触っちゃダメです。 動かすなら長い箸に塩を振って、そっと袋に入れ、
袋にも塩を入れて、口を硬く縛って、 直ぐにお寺のお守りとか捨てる所に持って行ってください』
その通りにして、同僚には口止めをした。 PR コメントを投稿する
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