【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】デカイ木のウロ

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】デカイ木のウロ

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友人と二人で登った時、
大雨に遭った事がある。

デカイ木のウロに入って雨がおさまるのを待ってると、
誰かがウロの外に集まって来る気配を感じた。

雨は、どしゃ振り。

バケツの中身をブチ撒けたって表現あるが、
まさにスコールみたいな大雨。

立っているのも辛いはずなのに、
集まって来た人達は平気そうだった。

拍手[2回]

友人は眠っており、
俺は一人で異様な雰囲気にビビっていた。

しばらくすると、
外で歌声が聞こえて来る。

ものすごい雨音だったが、
それ以上に大きな歌声だった。

どこの言葉か知らないが、
雄叫びに曲を付けた様な不思議な歌。

聞いている内に眠くなって、
俺も寝てしまった。

起きた時には、
友人も目を覚ましており、
雨も止んでいた。

その後、普通に下山したんだが、
眠っている時に見た夢も不思議だった。

寝ていたのと同じ木が見えたんだが、
周りの様子は全然違う。

今は山道の道端だが、
夢の中の木の周りは円形の広場になっていた。

ウロの前に石の板が立っており、
その前で原始人の様な人々が歌っていた。

その歌は、
俺が眠る前に聞いたのと同じ歌だった。

俺は、その光景を意識だけで見ていたが、
すぐ隣で誰かの声を聞いた。

男か女かも覚えていないが、
その夢の中の光景は縄文時代くらいの光景で、

木のウロの中は神聖な場所として祭られていたらしい。

又、石の板を通じて、
過去や未来を見通していたとも言っていた。

俺に石を探して欲しい様な事も言っており、
それが気に掛かっている。

下山してから知ったが、
山の近くで縄文時代の遺跡が発掘されていた。

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