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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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まぁ車で現地に行って、
指示通りに動くだけの簡単な仕事だ。 その朝行くといきなり神社に連れて行かれ、 お払いみたいなのを受けた。 そのあと直接現地に行くと、 そこは街はずれにある人気のない数階建てのビル。 入り口のロビーで、 ビルの持ち主らしき人と霊能者?っぽい人が二人いた。 依頼は地下にある配線の点検だけで、 俺はそのロビー待ち。 社員の人と霊能者っぽい人が降りていって仕事をしていた。 確か2時間ぐらいで仕事は終了。 そのまま簡単な挨拶をして帰ってきた。 その日から体調を崩し、 発熱&気分が悪くて吐く日々が続いた。 一週間後に会社に行ったら、 社長(友人の父)があやまりつつ事情を話してくれた。 そのビル(ていうか地下?)は何故か、 行くと体調が悪くなる場所だそうだ。 ビルの持ち主も、 貸しては返されの繰り返しでどうにもならないらしい。 当時は無人のままでほぼ放置、 最低限のメンテだけは数ヶ月に一度してる状態だった。 お払いも気休め程度で効かず、 一緒に行った社員さんも通院してるってことだった。 健康には戻ったのでまた仕事を続けてるうちに、 社員さんが復帰した。 早速何があったのか聞いてみた。 社員さんは絶対他言無用だと言って話をしてくれた。 あの日、 地下に降りていく途中の踊り場みたいな所で、 案内人の霊能者みたいな人にこう言われたそうだ。 「私は何の能力も持っていません。 ただ、どこに何があるかを知っているだけ。 そして、知っているからこそ驚かないで対応できるだけです・・・
危険はないけど驚かれると思います。頑張ってくださいね」
・・・社員さんは心底怯えたそうだけど、 仕事なので腹をくくったそうだ。 そして、二人で点検場所に降りていった。 廊下はすぐ終わり、 一つだけのドアを開けると、 ごく普通の部屋だった。 事務所みたいな感じで雑多にイス、机、棚があるくらい。 地下なので窓がない以外は、 拍子抜けするぐらい普通だったそうだ。 「あそこが配電盤です。 あそこまで先に行くけど驚かないでください」 そういって、 先に部屋の角に向かって案内の人が歩き出した。 机やイスを無視、 CGのようにすり抜けて?歩いていったそうだ。 驚き、何も言えない社員さんに、 案内人は言ったそうだ。 「近づいてみれば解りますよ。勇気を出して」 混乱して気が動転したが、 数分後に、言われたまま社員さんは数歩近づいてみた。 机やイスが半透明になったそうだ。 更に近づくと見えなくなった。 見えないのでぶつかるも何もない。 普通に歩いて案内人さんの所に近づいていった。 「そう、距離を置けば見えるけど、 何故かここの備品は近づくと無いんですよね。 この部屋の真ん中にある机とイスは、
異次元の物なんですかね・・・ 見えるのに触れられないんですよ」
二時間近く仕事をしていたが他には何も起きず、 気が動転したまま点検を終え、仕事を終えたそうだ。 「このあと、あなたとあのバイトの子は体調がおかしくなると思います。 私もそうなるでしょう・・・それも原因は不明です。
何故か持ち主のあの人は平気みたいなんですけどね」
そう言われて、部屋を後にした。 結局よく解らずオチもないが、 いまだに不思議だ。 この話が本当なのかどうか、今もわからない。 ちなみに今現在、 まだその場所にそのビルはある。 何も様子は変わらず、 どこかの会社が入った様子もない。 廃墟っぽくなってないので、 持ち主の人が欠かさず手入れしてるのだろう。 できればあの地下室に入ってみたいものだ。 この目で確かめてみたい。 PR コメントを投稿する
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