【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】ベランダでふざけていた

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】ベランダでふざけていた

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中1の頃、知り合ったばかりのKって奴と、
ベランダでふざけていた。

何かのノートを間違ってKが落としてしまい、
空中でキャッチしようと身を乗り出し・・・落ちた。

俺の教室は4階。

拍手[2回]

大慌てで、
一番近い非常階段から転げ落ちるかのようにして走り、
コンクリートに落ちたKの所に駆け寄った。

既に回りは血だまりができ始めていて、
両足と左手が間接と逆の方に折れて、
骨が飛び出ていた。

妙に赤白い筋肉と、
黄色っぽい脂肪のようなものも傷口から見えていた。

「グオオオオオオオォォォオオオォオ」

といった低い悲鳴をあげ続けているKに、

「ちょっと待ってろ!」

と言って職員室に走り、

「Kが教室のベランダから落ちた、
救急車を呼んで下さい」

と言った。

保険の先生を連れてKが落ちているはずの場所に行くと、
そこには水がぶちまけられていて、
血のシミのような物が洗い流されたような状態で、
花壇のそばに血痕が幾つかあるくらい。

保険の先生も大慌てで、
包帯などを持ったまま

「いないじゃない、場所間違えた?」

と言うが、
教室の真下の地面以外に移動するはずもなく、
結局Kはその日は見つからなかった。

到着した救急車に乗っていた救急隊員にはこっぴどく叱られた。

次の日は祝日だか日曜だかで学校が休みで、
休み明けの次の日、Kは普通に学校に来ていた。

目を細めて俺の方を見て笑いかけ、
指で『×』の形を作って、
その後右手で口を触った。

一週間後、Kは転校していった。

その間俺は、
Kと一度も話すことが出来なかった。怖くて。

今でも鮮明に思い出せるKの大怪我・・・

今まで数人に話したが、
実際にあった話とは信じてもらえてない。

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