×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
母はそのたび、
「大きくなったらね」 といって教えてくれなかった。 どんなに頼んでも母は教えてくれなかったので、 幼かった俺は自分で勉強することにした。 いくつか本を読んで俺の心を引き付けたものは、 ヨガのポーズのやりかた等ではなく、 瞑想によりチャクラを開き、
宇宙と一体化することだった。 最初はうまくいかなかったけど、 何回も繰り返すうちに心が真っ白のなり、
周りと同化するような感覚に陥るようになった。 そうすると、 俺は益々瞑想にはまっていき、 暇があれば母に隠れて瞑想をしていた。 ある日、いつもと同じように瞑想をしていると、 突然、自分の目を手元にあるコンパスで突きたい、
という欲求に襲われた。 絶対そんなことをしてはいけないといいう気持ちと、 自分の目を付きたくてしょうがないという衝動が、 俺の体を駆け巡った。
しばらく葛藤を続けていたが、 俺はとうとう欲求に負け、 目を突いてしまった。 まだ若干理性が残っていたのか、手元が狂って、 コンパスは白目の部分に刺さった。 激痛が走った。 俺は泣き叫んだ。 けどまだ、目を突きたいという欲求は収まらない。 ふただび俺はコンパスをつかんで、 突き刺そうとした。 そのとき、異常を感じ 駆けつけた近所の人に俺は取り押さえられた。 そのまま俺は病院に連れて行かれ、 何とか失明は免れた。 数時間後、 事情をきいた母が病院に駆けつけてきた。 母は何故そんなことをしたのかと、 俺を問い詰めた。 俺にも何故だかわからなかったが、 瞑想をしていたら目を突きたくなったということを、 泣きながら話した。 母は驚いた顔をして、俺に語りかけた。 「私が今までヨガを教えなかったのは、 別に嫌がらせとかではないんよ。 心が未熟な時に下手に瞑想をしてしまうと、
何かに体が乗っ取られることがあるから」 と言った。 どうやら、心を真っ白にすると、 悪霊などが入りやすい状態になるらしい。 だから母は、心が未熟なうちは、 俺にはヨガを教えないと決めていたそうだ。 あのときの恐怖が蘇るから、 とっくに成人したいまでも、 俺はヨガや瞑想をおこなっていない。 皆さんも、瞑想する際は十分気をつけてください。 PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】寝ていると息が出来なくなる | ブログトップ | 【ほん怖】いんび>> |