【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】リフォームした中古住宅に引っ越した

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】リフォームした中古住宅に引っ越した

スポンサーリンク


中古住宅をリフォームして、
家族(両親、当時オレ小学6年、妹小学3年)で引っ越した時の話。

金縛りがあったり、廊下でヒタヒタ素足で歩く音がしたり、
居間と廊下の戸のガラスに赤い影が張り付いてたり、
怖い話にでてくるような怪現象がたくさんあった。

その当時はあまりの非現実感から

「うはwww幽霊Ktkr!」

とか怪現象を適度に楽しんでいたけど。

拍手[4回]

でも、丈夫だった妹が体調を崩したり、
母親までパートを休みがちになって、
家に篭るようになってしまった。

俺と父親はなんともなかったんで、
神社にお祓い頼んだり、
お札貼ってみたりしたけど効果がなくて。

俺も学校とか近所で家の噂とか調べたんだけど、
死人がでたりとか、特に謂れのある家じゃなかった。

そんな時に、うちの父親の同僚の知り合いの知り合いみたいな人が、

「霊能者を紹介する」

と若いにーちゃんを連れてきた。

だるだるのパーカーを着て変なテンションのにーちゃん。

俺ら家族をチラッと見て、
家の中を一回りして、
家の外をフラっと歩いて。

「赤い女がいて、それが女に祟ってる」

「本筋から別れた道ができてしまっていて、そこから入ってきてる」

「さっき道を元に戻したから、もう大丈夫だと思う」

とか言って、お茶だけ飲んでさっさと帰ってしまった。

お金とかも要求されなかったし、
一応用意はしてたらしいんだけど、渡す前に帰っちゃった。

お祓いとか儀式とか呪文とかそういうモノもなくて、
すごくあっさりしていた。

その晩、家鳴りどころじゃなくて、
屋根から何か落ちるんじゃないか、
ってくらいのすごい音が一晩中鳴っていた。

パチッ、キシッてレベルじゃなくて、
ズドン!バキン!みたいに。

みんなで居間に固まってギャーギャー叫んで、
もう夢だか本当だかわかんないくらい恐かった。

何かが家に入ろうとしてるってのが、
見えないけど壁の向こうから伝わってきた。

これはお祓い失敗だろ、って父親が半泣きで電話をかけたら、

『最後の抵抗をしてるんだよ』

『夜が明けるまでには全部連れていくから』

と言って、夜明けと共にピタっと音が止んだ。

次の日から霊現象もなくなったし、
徐々に妹も母親も元気になっていった。

あの夜にみんなで固まってガクブルしたのは今でも忘れられない。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント