【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】報い

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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今から10年位前の話。

オレは学生だった。

アルバイト先の居酒屋で知り合った二つ上の女。

Yとしとこうか。

今はお前らと同じクズだけど、当時は普通の学生だった。

Yとは何となく気があって付き合い始めた。

オレは地方から出てきてアパートに独り暮らしだったから、
バイトが終わったら、週に1~2回くらいウチに遊びに来ていた。

ウチでは一緒に酒を飲んだりしながら、取り留めのない話をよくしていたな。

Yも地方から出てきて、妹と一緒に住んでいると言っていた。

当時は普通の学生と言ったが、やっぱり当時もクズだったよ。

Yが妊娠した。

もちろん生めるわけないさ。

2人で相談して堕ろしたよ。

それから何となくぎくしゃくしちゃって、Yとは別れてしまった。

結局付き合った期間は、9ヶ月くらいだったかな。

Yはこのバイトが生活の基盤になっていたから、辞めるわけにはいかない。

結局オレが辞めた。

クズなりに罪悪感もあって、部屋も引っ越したし携帯も変えた。

Yに関するものは全て消して、やり直すことにしたわけ。

やっぱりYのことは好きだったしな。

それから5~6年経ってから突然、新しいアパートに女がやってきた。

どこからどうやって調べたのか分からないが、その女はYの妹と名乗った。

オレにしてみれば、これ以上気味が悪いことはない。

アルバイト先の同僚達とは完全に縁を切っていたから、
オレの新しい住所が分かる筈がないんだ。

Yの妹は、Yが死んだと言った。

病気か事故か自殺か分からない。

オレは聞こうともしなかったし、Yの妹も言わなかった。

もちろん、死んだのはオレのせいなんて言わなかった。

当たり前だ。

一応お互い納得して別れてるんだし、それに別れて何年経ってると言うんだ。

Yの妹は

「お願いだから一度墓参りに行って欲しい」

と言い、オレに墓園の住所のメモを渡した。

その場は分かったと言ったが、行くわけないよな。

Yの妹には

「墓参りには必ず行く。ただYのことは正直思い出となっていた。勘弁して欲しい」

と、暗にもうオレのところには来ないで欲しいとお願いした。

もうオレにとっては過去のことだったし、それに仕事だってある。

Yの妹には悪いが、正直気持ち悪かったからメモもすぐに捨てた。

確かにYを好きだった時もあったが、その時はもう別の彼女もいたしな。

念のためオレはまた引っ越したよ。

万が一また来られたらイヤだからな。

その時付き合っていた彼女をAとさせてもらうが、Aは会社の同僚だった。

Aは事務職でオレは営業。

オレは帰りが午後10時過ぎになるのは当たり前だった。

会社が休みの前には、Aは時々メシを作りにウチに来て、泊まっていっていた。

Yの妹が現れてから1年経ったか経たないかといった辺りの夏。

フラフラになって帰ったら、Aがメシを用意して待っていた。

風呂から上がって、テーブルでビールを飲みながらAを見たら、何かAがおかしいんだ。

Aがダブって見えるんだよ。

オレは近視で眼鏡を掛けており、風呂上がりで眼鏡を外していたのと、
疲れ目でダブって見えたのだと思った。

でも何か違うんだ。

Aとほとんど同じサイズの人間が、20~30㎝くらい近づいたり離れたりしてるんだ。

ピンぼけ写真を見ている感じなんだよ。

あれれ?と思って眼鏡を掛けても見えるんだ。

Aはその手の話がまるでダメなので、
オマエに被さって女が見える、なんてとても言えない。

どうしてじっと見てるの、何か顔に付いてる?って顔をしてる。

しかも、ダブっているのはAじゃない。

全く知らない女の顔なんだ。

その時は電気が点いて明かりが煌々としてるから、
怖くも何ともなかった。

とにかく不思議だっただけ。

午後10時まで仕事なんてブラック会社に比べれば大したことないだろう、
と言われりゃそれまでだが、

オレにしてみたら、仕事のしすぎで幻覚が現れたと思ったよ。

多分、それが見えたのは30秒間くらいだったと思う。

じっとAを見ていた筈なのに、そのダブった女はいつの間にか消えていた。

本格的にそれが出てきたのは、更に半年くらい経ってからだった。

泊まりに来ていたAとベッドで寝ていた時、
深夜2時頃だったと思うが、正確な時間は分からない。

酔ってもいたしな。

Aが突然オレを起こした。

何だと思ってAを見たら、Aの頭が変なんだ。

右側(オレから見たら左側)が大きいんだよ。

!?と思ってよくよく見たら、
ゆっくりAの頭の右から又あの女が出てきたんだ。

オレの目の前30㎝くらいにだ。

そして、その女はにやにやしながらオレを見た後、どうしたと思う?

ゆっくりAの頭を喰いだしたんだ。

喰ってたとしかオレには見えなかった。

もちろん実際に喰ってた訳じゃないから、
Aの頭が食いちぎられてはいないんだけど、

目だけオレを見据えてAの頭を喰いながら、Aの頭に重なって沈んでいくんだ。

うまく説明できないが想像してくれ。

女の頭だけ、Aの頭に潜ったり出たりしているんだ。

女がAを喰う度に、Aが苦しそうに目を瞑るんだ。

「なんかすごく頭が痛い」

とAが言うのだが、オレは金縛り状態になっていた。

女は最後にもの凄い笑顔をして、舌を出しながらAの中に入って消えた。

この時に、この女がYの妹だと分かった、と言うか頭の中で理解した。

1回しか会っていないし、まともに顔を見ていないから、
(と言うか、オレを訪ねてきた時には、まともにはYの妹の顔を正視できなかったから)

初めて出てきたときには分からなかったんだ。

あれはきっとYの妹の生き霊だったんだろうな。

そうとしか思えない。

それからAはひどい頭痛持ちになった。

Aには全く関係無い話だし、
正直言わせてもらえればオレにだって関係無い。

こういうのを逆恨みと言うのだと思う。

それからAに会う度、ほんとに突然Yの妹が出てくる。

Aが風呂から上がった際、トイレから出てきた際、
ウチの中だけじゃなく外で会っている時もだ。

1回はキスしようとしたら、いきなりAの顔がYの妹になったので、
思わず「ひっ」と言ってしまった。

今までを読んでくれれば分かる通り、
そんなに強いハートじゃないオレは、Aと別れざるを得なかった。

でも、その後も3~4日に1回はYの妹が出てきた。

毎日出てくる訳じゃないし、
どのタイミングで出てくるか分からないので、
逆に毎日の生活がもの凄く怖かった。

鏡を見るのも怖い、仕事が終わって
アパートに帰ってカーテンを閉めるのも怖い。
(時々窓に映った)

電気を消して眠ることが出来なくなった。

電気代は毎月1万円近くなってしまったよ。

とりあえず何をしたかと言うと、Yの妹を捜したよ。

会ってどうなるものでもないかもしれないが、
Yの妹がオレを恨んでるなら、ひたすら許しを請うつもりだった。

だけど名前も連絡先も知らないし、

思い切って昔のバイト先に行ってもみたが、
当時のバイト仲間は誰もおらず、社員も異動してしまい、
誰もYのことは分からないと言う。
(履歴書関係は、本社で一括管理しているらしい)

次に頼ったのは霊能者だった。

あいつらはオレ以上のクズだな。

最初は1~3万円くらいで対応してくれるが、
すぐに10~30万円くらいの本格的な除霊を勧めてくる。

しかも効果は無いに等しかった。

最後は病院。

初めからここにしておくべきだったよ。

薬は最初はエビリファイ、次にジプレキサになった。

おかげでこの頃は大分楽になってきた。

Yの妹も最近はほとんど見なくなった。

仕事も辞めて、親元に帰ったのも良かったと思う。

親には仕事のストレスで鬱になったと説明している。

今はコンビニでバイトをしているよ。

30超えてるし病気持ちだから、多分まともな就職は無理だろうと思ってる。

落ちのない話だが俺の話はここまで。

付き合ってくれてありがとう。

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HN
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無題

「正直言わせてもらえればオレにだって関係ない」

無題

全然逆恨みでもないしな

多分堕胎で体調崩したんだと思うぞYさん。あれ本当に体に負担がかかるんだぞクソ男。