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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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以前勤めていた病院の話。
そこでは夜勤帯は交代で巡回して、
1人は看護室に残る決まりになってた。 ナースAが巡回に出た後、
俺は廊下側の窓のカウンター机(MY定位置)で本を読もうとしてた。 その時、 窓の向こうに人の気配を感じて顔を上げたんだけど、 Aはいなかった。 患者がうろついてるのか?と思い、
外に出たけど患者はいなかった。 廊下の先でAが振り返ってコチラを見てたので、
俺は何でもないと手を振った。 Aが歩き出してT字の廊下を曲がった時、
後を付いていくように女が現れた。 女は音も無くスーッと滑るように移動した。
俺は一瞬固まったんだけど、
急いでAを追いかけた。 T字に着いて、
Aが曲がった方を見ても誰もいなくて、 2つの病室を覗いてもAも女もいなかった。 (逆方向は検査室等で、病室は無い。非常階段もこちら側) 俺は事態を別病棟に連絡しようと看護室へ向かった。
看護室のドアを開けようとした時、
T字からAが現れた。 女は真っ直ぐ滑って行った。 さっき見た時、いなかったのに。
Aは貧血を起こしたような顔色で、
少し横になると言って眠ってしまった。 その夜、俺は仮眠無し。
T字から先は巡回できなかった。 外が明るくなって来た時、
泣きそうなくらい嬉しかった。 その日、帰りが一緒方向のナースBにその話をしたんだけど、
翌日からAが病欠入って、
夕方に事務長から呼び出されて経緯を話したら口止めされた(Bも)。 結局そのまま姿を見せずにAは辞めてしまった。
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