【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】幽霊屋敷で過ごした3年間

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】幽霊屋敷で過ごした3年間

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俺が高校生の頃の話。

何人かに話したことがあるのでばれないよう脚色します。

あと思い込みも結構あるので、ツッコミはお手柔らかに・・・

それまでアパートぐらしだったが両親が、
子どもに部屋が必要と思い一軒家を借りた。

よくある話で、築40年以上の木造、家賃が異常に安い。

なんの疑いもなくそこに決めた両親は、
俺が進学と同時に引っ越した。

間取りは玄関が何故か鬼門を向いていて、
(当時の俺に鬼門という知識はなかった)
トイレが玄関のすぐ横にある。

程なくして怪異がおこりだす。

場所は俺の部屋。

春から夏にかけて、
謎の黒い小さな毛虫で天井がびっしりと埋まり、
毒を持っているのかよく落下しては俺を刺し、
刺された場所は真っ赤に腫れ上がった。

何度業者を呼んで駆除しても、
夜にはびっしり天井を埋めている。

業者によると、古い桜の木につく害虫だそうで、
天井の木版が桜なのだろうといっていた。

しかし、侵入経路は全くわからなかった。

不思議なことに、向かいの弟の部屋や廊下はなんともない。

俺の部屋だけ。

その毛虫は俺の部屋からは出ない。

俺の部屋でしか活動しない。

成虫になった様子も、蛹になった様子もない。

8月下旬には突然居なくなる。

最初の一年、秋まで俺は弟の部屋に間借りしていた。

そして初秋。

部屋が使えるようになった俺は、
両親によって強制的に部屋に戻される。

バイトの給料で欲しかったゲーム機などを買った俺は、
徹夜で遊んでいた。

突然、テレビ画面がサンドストームになる。

配線が原因か?といじっていると、パチン!パキ!と言う音がしだした。

古い木造なので、木が軋む音かと思えば、空気が音を出している感じ。

このころ、高校の同級生の影響でオカルトに片足を突っ込んでいた俺は、
すぐさまラップ音だと思って、おっかなびっくりしていた。

ドサドサドサドサ!

もともと部屋にあった奥行きのある食器箪笥にいれていた漫画などが、
いきなり落下した。

落下したんじゃない。

飛び出したんだ。

俺は悲鳴を上げて弟の部屋に飛び込んだ。

もともとオカルト関係は全て否定する両親と弟。

俺が寝ぼけたんだろうと結論づけた。

もっとも、母の両親は霊感が強かったようで、
俺も母方の祖母の影響を強くうけている。

小さい頃に何度か不思議な体験もしているので、ここは何かあると悟った。

高校の同級生には、オカルト関連で集まっているグループがあった。

私は大天使○○の生まれ変わりとか、

ちょっとおかしいのから、本当にそう言う力があるんじゃないのか、
と思う人達が集まっていた。

聞く話によると、こういう半端な思想集団に取り込まれるとヤバイらしいのだが、
身近に話せる存在が彼らしかなかった。

そのなかのA先輩を紹介してもらった。

彼女は俺を見るなり

「良くない気配がする」

と。

「それがなんなのかわからないから、住所を教えて欲しい」

と言われ、地図で指さした。

A先輩は教室の窓から俺の家の方を向き、
何かを念じているようだった。

5分ほどして、

「そこはすごい念のようなものが渦巻いていて、はっきりわからない。直ちに引っ越しなさい」

と言われた。

まあそんな理屈、両親には通用するはずもない。

というか、両親、弟は、直接的な被害には遭っていないのだ。

真夜中、玄関に男が立っているのを2Fの部屋から見つけ、
泥棒かと思い家族を起こして玄関に出たら、
俺にしか見えない存在だったとか、

侵入した野良猫を追い回してたら、
威嚇した野良猫の顔が一瞬その男の顔だったとか、

泣く泣くA先輩に相談したところ、

「黒猫を飼いなさい」

といわれた。

黒猫は不吉な一面を持っているが、
霊位が高く悪霊のたぐいは近寄れないのだとか。

不思議なことにその翌日、
同級生から貰い手のない黒猫の子を譲り受けた。

黒猫は俺にはなついていたが、絶対に俺の部屋には入らなかった。

しかし、黒猫が来てから俺の部屋には虫が湧かなくなった。

たまに変な音や誰かが階段を上がる音などは聞こえたが・・・

だが、今度は俺の家族が不幸に見舞われた。

高校二年の時だ。

いろんな面で人間関係がこじれ、
厳格だった親父は窃盗で逮捕され、借金が山のようになり、
ヤクザのような債権者が訪問してくる日々。

切掛はなんだったのだろうか。

母はつてを頼った挙句、草加に入信し、
家にいる霊の存在を訴えていた俺は、
支部?に連れて行かれひどく説教をされた。

「幽霊など存在しない」

と。

大家さんにも追い出されそうになった。

借金は、親戚が母親の草加入信を条件に払ってくれたらしい。

俺はというと、親父が窃盗で捕まったことが学校で広まり、
孤立しイジメも受けていた。

なにかと気にかけてくれていたA先輩も、
父の噂が広まると俺との接触を避けた。

高校3年。

同級生の誰かがバイト先に親父のことをチクッたんだろう。

穏便にクビになり、精神的に参っていた俺は、
一人居間で

『明日、死のうかな』

と考えつつ、いつの間にか眠っていた。

不思議な夢は、いつも真っ白な光に包まれている。

祖母が飼っていた犬のゴンが死んで、
お参りしたあと夢に出てきた時も光に包まれていた。

今回もそうだった。

出てきたのは、長い黒髪の美しい女性だった。

女性は、俺が飼っている黒猫を膝に抱いていた。

彼女は名乗り、色々話しかけてきた。

何を話したかは覚えていない。

ただ、彼女の名前とおまじないを教わったのと、
最後に「諦めず生きなさい」と言われたのを覚えている。

目が覚めた時、俺は泣いていた。

泣き止もうにも涙が溢れてコントロールできなかった。

彼女はある高名な神様を名乗った。

実は俺は、その時点でそのような神様がいることは全然知らない。

その神様は一般的には男性だし、偶然なのだろう。

救いを求めるあまり、どこかで耳にした神様の名前が浮かんだのかも知れない。

俺を案じる誰か(亡くなった祖母など)が見せてくれた幻なのかもしれない。

だけど、あの声は今も鮮明に憶えている。

怪異は相変わらずだったが俺は負けず、おまじないの呪文を口に耐えた。

高校卒業と同時に会社の寮に入り、それと同時に家族も別の借家に引っ越した。

同時に黒猫が姿を消した。

引越しの時に居なくなったらしい。

俺は、黒猫はあの神様のもとに帰ったのかなと思った。

ただ、お礼くらいは言わせて欲しかった。

あとから噂程度に聞いた話だが、
俺達が引っ越してから、あの家は大家さんが取り壊した。

そのあと大家さんは、原因不明の病気かなんかで亡くなったそうだ。

あの家がなんだったのか、それはいまだに分からない。

もう関わりたくない。

オン バサラ ヤクシャ ウン

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