【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】忍者ごっこ禁止令

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】忍者ごっこ禁止令

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私が保育園児だった頃の話。

両親は共働きで朝早くから出ていたので、
私を保育園まで送るのは当時存命であった祖母の役目だった。

祖母が化粧をしている間に暇を持て余した私は、
しばしば『忍者ごっこ』で遊んでいた。

なんて事は無い、祖母の部屋のふすまを開けて
その前の廊下を走って往復するだけの遊びだ。

ドタドタ廊下を走りまわっては、

「今の見えた?」

などと祖母に聞いていた。

そもそも祖母は廊下に背を向けて化粧をしていたため、
私の方を見てはいなかったのだが、
飽きもせず走り回る私に付き合い、

「見えなかったよ。今日の忍者さんは足が速かったねぇ」

などと言ってくれていた。

ある日、祖母から

「忍者ごっこをやめなさい」

と言われた。

理由を聞くと、床が傷むとか、
仏間につながる廊下だからうるさくしたらいけないとか、
そういう理由だったのだが、
なかなか言う事を聞かない私に祖母はこう言った。

「そこの廊下は私ちゃんが忍者ごっこをしていない時でも、
時々誰かがおなじような事をしている。
私ちゃんは廊下を行ったり来たりするけど、
その忍者はいつも仏間の方に行ったきり帰ってこない。
私ちゃんもいつかそうなってしまう気がして」

そういえば、なんでこんな遊びをしようと思ったのかすら、
私には分からない。

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