×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
スポンサーリンク
小学校の頃の話。
俺はクラブ活動である理科クラブを終え、
友人達と一緒に帰ろうと、 体育館にいる卓球クラブの友人の元へ行った。 俺達はいつも4人で帰っており、
うち3人が理科クラブ1人が卓球クラブだった。 体育館に行くと卓球クラブは片付けをしていて、
友人も片付けの手伝いをしていた。 「もうちょっと時間がかかるから待ってて」
と言われたので待っていることにした。 俺達は暇なので、 体育館の上(2階?)にコッソリ上って遊んでいた。 ふと隣接しているプールを見ると、
誰かが泳いでいるのが見えた。 多分、身長から考えて高学年の女子かと思う人が頑張って泳いでいて、
手を振ってみたら気づいたらしく、こっちに返してくれた。
そして、また頑張って泳ぎ始めた。
その後、友人の片づけが終わり、
体育館を閉め帰ることになった。 また別の日もそのまた別の日も、
この前と同じように彼女は泳いでいた。 小学校最後の1学期も終わりに近づき、
夏休みに入ろうとしていた時だった。 卒業アルバム用に、
クラブ活動の写真を各クラブが撮っていた。 俺の理科クラブが最後に写真を撮ったらしく、
できあがっている他のクラブの写真を見せてもらっていた。 「お、○○じゃん」
とか、 「こんな部もあったな」 とみんなで見ていた。 そこには水泳クラブなど無かった。
そして、俺はその時に気が付いた。
卓球クラブが終わると、
カギを持っている卓球クラブの生徒により体育館は閉められる。 プールの出入り口は体育館にしか無く、
更衣室も体育館内にあるのだった。 そのことに気付いたが恐怖心は無く、
むしろ好奇心の方が強かった。 下校時刻の6時前くらいに、
体育館でプールを見てみようと思った。 そこに答えがあるはずだと、
子供なりの探求心とかあったんだと思う。 例のごとく彼女は泳いでいた。
そして、6時の下校時刻になってもずっと泳いでいた。
俺が
「閉めるよ」 と、卓球クラブのヤツからカギを預かってるため、 閉められないが、そろそろ閉めなければ俺が怒られると思い、
迷った末に帰る事にした。 最後に霊と思わしき彼女を見ようとプールに視線を送ると、
彼女は背中を向けて浮いていた。 やばい!溺れたのか!?と思い、
慌ててプールへの出入り口を開けた。 霊とか人間とか関係無く、
溺れてるのを見てほっとけなかったのか、 俺は必死だった。 プールを見ると、
彼女は変わらず現実味の無い光景を見せ付けていた。 どうにかしないとと思って、
火災報知機のボタンを押した。 その間に彼女の体はどんどん沈んでいく。
職員室から先生が駆けつけて来て、俺は
「プールで誰かが溺れている」 と言った。 すると
「プールなんて使われてないんだ、 誰かが泳いでるはずないだろ」 と、当たり前の事を言われた。 念のためプールを棒などで探ってもらったりしたが、
何も見つからなかった。 もし俺が先生に頼らず、
沈んでいった彼女を必死で助けたらどうなっていたのか。 彼女を助けられたのか、
それともどこかに引きずられたのか・・・。 そんな不思議な夏の出来事。
PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】鬼の面 | ブログトップ | 【ほん怖】母のメモ>> |