【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】昔からの釣友四人

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】昔からの釣友四人

スポンサーリンク


この話、最後までみんなに伝えられるか不安なんですが、
焦っているので書き込みます。

先月、昔からの釣友四人と某ダム湖に釣りに行きました。

俺以外を仮にA、B、C、とします。

四人は小、中学校の同級生で、
高校は別だったけど近所だしよくつるんでました。

拍手[4回]

この春から
俺とAは大学生、Bは専門学校、Cはフリーターと、
時間だけはあり余ってました。

そこで三泊で釣りに行く計画を立てたのです。

俺たちはBの家の車を借りて出発しました。

今思えばその時から何か変でした。

途中で食事してる間にタイヤの空気が抜けていたり、
夕方にはライトが切れたりで、目的地に着いたのは夜。

貸しロッジの鍵を管理人に貰い、
早朝からの釣りに備えて早々と寝ました。

翌朝、いざ湖へ行き早速釣りを始めました。

ボートを借りて、
船舶免許を持っているのは俺とAなので、
俺とB、AとCで別れました。

2艇だし勝負しようって事で別々のポイントへ走り、
俺とBの船は順調に匹数を伸ばし、
サイズアップの為に色々と走り廻りました。

するとAとCが陸から釣ってました。

俺たちも上陸して話を聞くと、
Cがどうしても船は嫌だと言うらしい。

船が苦手な訳でもないのに、
それどころか帰りたいと言い出した。

車一台で来たのだからと説得し釣りを続けた。

その日、ロッジに帰ってからもCの様子は妙で、
男同士の釣行なのにやたらと写真を撮りまくる。

次の日もCは船に乗りたがらず、
みんなで陸ッパリで釣りをした。

理由を聞くと、
乗り物に乗っていたくないと言う。

その日の晩、みんなで話し合い、
翌日は釣りをせずに帰る事になった。

Cの様子がおかしいからである。

翌日、ゆっくりめに起き、
ロッジの管理人に理由を話し鍵を返し清算して貰い、
帰路についた。

まっすぐ帰るのもなんなので、
どこか立ち寄れる場所はないか捜して、
ノンビリと車を走らせた。

日帰り入浴できる温泉をみつけて、
風呂に入り仮眠したらもう夕方になってしまっていた。

するとCが今夜はココに泊まると言い出した。

さすがにみんな怒りだし、
泊りたいなら勝手にしろと車に乗り込み、
Cを残し車を走らせた。

無論、残して帰るつもりはなく、
暫らくして迎えに行った。

Cは温泉宿の前で立ち尽くしていた。

Cをなだめて車に乗せた。

Cは無言で頷き車に乗った。

しばらく走るとトンネルにはいった。

するとCが突然唸りだした。

俺たちは車を停め
後部座席のCに注目した。

なにか変なのである。

最初は気付かなかったが、
Cの体がシートにめりこんでいる!

Cは気を失いダランとしたまま。

俺たちはみんなでCを起こそうと叫んだ。

どれ位の時間だったろう。

徐々にCの体は飲み込まれていった。

残された俺たちはパニックになり、
車の中を捜しまわり、車の下で叫び・・・

時間が経ち恐くなった俺たちは、
車を走らせお互いの家の近くまで帰ってきた。

とにかくCの家に行き親に話そうと、
Cの家に行きインターホンを鳴らす。

するとCのおばさんが出てきた。

なにかキョトンとしている。

「どちら様?」

小学生の頃から知っている俺たちにそう言った。

「おばさん、俺たちだよ」

俺たちは必死になって先程の光景を伝えた。

すると

「あなた達何を言ってるの。変な悪戯はやめなさい」

それでも俺たちは喋り続けた。

すると

「いいかげんにしなさい、警察呼びますよ。
ウチにはCなんて子は居ません!」

ガチャンとドアを閉められ、
俺たちは呆然となった。

何が何だか解らず、
俺たちは夜明けを車の中で迎えた。

俺とAがどうしたらイイか話していると、
後ろで寝ていたBが起きた。

Bが

「なんでこんな所にいるんだ」

と言いだし、
なにを寝呆けてるんだと昨夜の話をすると、

「C?Cって誰だよ。
○○湖には3人で行ったんじゃん。
あれっ?なんで予定変更したんだっけ?」

俺とAは血の気がひき、
Bを送ると同級生に片っ端から電話をかけた。

するとみんなCの事を忘れている。

と言うか、最初から存在すらしていないと言う。

数日たつと、
俺とAはヤバイ薬をやってるとか噂が広まった。

今は知人にこの話はしません。

俺もAもだんだんとCの事を思い出せなくなってきた。

実際、名字も住んでた家も判らなくなっている。

数日後に見ても、
自分が書いたって覚えているかどうか・・・

けど、忘れた方が楽になれる気がする。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント