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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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河童の目撃談です。
父が8歳くらいの頃の話。 ただ、 父は今でもそれが本当に河童であったかどうか、 確信が持てないとか。 父の実家は四国のかなり田舎にあり、 その裏手の雑木林を抜けたところに淵がありました。 蒸し暑い夏の夕暮れ時、
幼い父が釣りにも飽きてふと川下の方を見ると、 頭に皿、背に甲羅、
両手にオニガラウリ(四国では現在もメジャーな野菜。きゅうりに似るが、より長くて太い)を両手いっぱいに抱えた、
緑色(まわりの柳の葉と同じ色だったのを覚えているそうです)の生き物が、
距離にして10メートルほど先の対岸で、
じっと父のほうを見つめていたそうです。 河童だ! 父はそう直感したものの、 さすがに怖くて体が動かない。 そのとき、 「俺、河童じゃないからな!」 とその緑色の生き物は流暢な標準語で叫び、 淵に飛びこんでいなくなったそうです。 河童に違いないと思った父も、 本人から真っ向に否定され、 確信の持てないまま今日に至るそうです。 PR コメントを投稿する
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