【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】父親の弟が9歳くらいで死んでるのね

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】父親の弟が9歳くらいで死んでるのね

スポンサーリンク


小学4年生の秋であたしと姉がまだ小さい頃、
長野県の本家に泊まりに行った時の話。

父親の弟が9歳くらいで死んでるのね。

昼間、お仏壇に飾られた少年の写真が、
生きていたらおじさんに当たる人だと聞いて、
思議な感じでお線香たてて手を合わしたわ。

その夜、
本家の座敷で眠っていると、
何だか寝苦しくて目を覚ましたの。

拍手[1回]

肩を叩く感じがした。

ポンポン・・・

子供の手なのよ。

振り向くと、
白いシャツを着て麦藁帽子を被った、
夏のかっこうをした男の子なの。

直感で死んだおじさんだと分かった。

顔も写真にそっくりだったしね。

何もしゃべれなくて、
ただ驚いて彼を見たら、
手を引っ張るのよ。

ついていくしかなかった。

ひたひたと廊下がきしむ音を今でもよく覚えてる。

その子が仏壇の前で止まると、
あたしに笑いかけた。

怖いというより
何だか温かい気持ちになった。

ふーーーっと彼が消えたの。

そしたら写真がね、
光るのよ!!

電気も火もないのに!!

写真が光るの!!

たぶん男の子はさっき見せた笑顔で、
お仏壇の写真で笑ってる。

自分はその夜どうやって布団に戻ったか記憶にないんだけど、
不思議な体験だったわ。

おじさんはきっと、
おじさんなりにあたしを歓迎してくれたんだと、
何だか嬉しかった。

後にこの話を父親にしたら、
おじさんが9歳になった真夏の昼間に川で遊んでいて、
裸足で何かガラスかなんかを踏んで怪我をしたらしい。

ただの怪我だと思ってたら、
悪い毒が体に回って、
当時の田舎の医療は遅れていて、
早期発見なら現代なら助かったような怪我だったらしい。

2日後に亡くなったのよ。

おじさん、
だから夏の麦わら帽子だったのね。

ありがとう、
歓迎してくれて。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント