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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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去年、祖父が団地の階段から落ちて亡くなった。
みんな泣く暇も無いくらい慌てて通夜やお葬式の手配をしつつ、祖父の友達に連絡をした。
祖父は囲碁が生きがいみたいな人で、碁仲間が沢山いた為、私は碁会所に電話をかけた。 すると、電話を取った人は笑いながら、 『嘘だ。だって○○さん(祖父)、今そこで××さんと打ってるよ』
と言って信じて貰えない。 とにかく
「本当なんです」 と説明して、一度電話を切った。 その後、通夜とお葬式には多くの碁仲間が来て下さった。 みんな口を揃えて、 「○○さんは確かに碁会所に来た」 と言う。 そんなはず無いのにと碁仲間の人達と話していると、 電話の時に打っていたという××さんが話に加わってきて、 「そういえば○○さん、今日は妙な事言ってた。 俺が途中で降参するのはいつもの事だけど、その時に『最後まで俺の勝ち越しだ』って。
『まだ勝ち越しと決まったわけじゃねぇ』って言い返して、一端トイレ行って、
戻ったら○○さん、どこにもいなくなってた」
と語った。 亡くなった日、祖父は××さんと打つ約束をしていて、 それで碁会所に出かける途中で階段から落ちたらしい。 囲碁を打っていれば食事も忘れるような人だったから、 死んでまで対局の約束を果たしに行ったんだろう。 「ほんのりと怖い話」の関連記事【ほん怖】ここにいる理由【ほん怖】不良グループのリーダー 【ほん怖】暴走族を辞めた理由 【ほん怖】勇気が出ました 【ほん怖】目撃者 PR コメントを投稿する
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