【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】老舗の料亭

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】老舗の料亭

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うちは代々料亭をやってる。

俗に言う老舗の料亭。

江戸から幕末、世界大戦、
そして現在、いろんな人が利用していたそうだ。

『そうだ』と書いたのも、
資料等全部空襲で焼けちゃったから勘定帖とか残ってないからだ。

それでも、生き証人として
うちのおばあちゃんが色々伝えてくれる。

時々ふと思い出したように話してくれる、
おばあちゃんの話が俺は大好きだ。

なぜなら、
時代の裏側を見てきた人だから、
その内容が実に興味深い。

なぜ、あの時あの会社が大きくなれたのか、
なぜ、あの人が時の大臣になったのか、
あの事件の前に何があったのか…

表には決して出てこない真実を、
まざまざと聞かせてくれる。

あまり詳しく書いてしまうと特定されてしまうので控えるが、
俺がその話の中でも一番絶望した話。

第二次世界大戦での空襲の際、
屋敷は全焼した。

敷地にあった蔵も燃えてしまったのだが、
問題はその蔵の中身。

代々様々な方から、
借金の方やら褒美やらで頂いた、
国宝級の美術品がぎっしり詰まれていたという事。

火が消えてから覗いてみると、
燃えるものは全て燃え、焼き物、金属はどろどろに溶けて、
捨てるしかなかったそうだ。

その美術品を見たかったし、
その時のおばあちゃんの気持ちを考えると泣けてきた。

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