【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】行きつけのコンビニ

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】行きつけのコンビニ

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都心部も少し外れたところはコンビニが少ないので、
行きつけのコンビニが自然と決まってくる。

工房だった自分は一箇所をよく利用してて、
ほとんどの店員と知り合いになってた。

その日はたまたまレポート用紙が足りなくなって、
夜に買い足しに。

その時のレジも馴染みのバイトの姉ちゃんで、
年は25って言ってたかな。

「こんな遅くに珍しいね」

「あー、レポート用紙なくなって」

とか、まぁレジで当たり障りのない会話をしたりしてた。

すると清算してる最中に、
姉ちゃんがいきなり頭痛に襲われたのね。

「大丈夫ですか?」

と聞くと、数秒もないうちに

「……ええ、なんとか」

痛みはすぐに治まったようだったから、
さほど気にせずに帰路についたんだ。

で、家に帰ると、
何も言わずに出てたもんだから親に問いただされて、

「あぁごめん。レポート用紙を買いに……」

って袋を掲げようとしたら、
どういうわけか自分は何も持ってないのよ。

ポッケに財布の出た時のままの格好でさ、
確かに買ったはずなのにって財布を確認しても、
レシートや小銭が減った形跡がまるで残ってなかった。

それでも一応、帰り道に落としたor店に置き忘れた可能性を考えて、
道を注意しながらコンビニまで逆戻りする羽目になったんだが、
結局落としたのは見つからず、コンビニまで戻ってしまった。

店に忘れるなんて有り得ないしなぁ、
とか色々悩みながら店に入ると、
夜の時間帯にはめったに見ない店長が、

スーツ着て来てるのよ。
話を伺うと、その姉ちゃん、
バイト入る前に自室で倒れていたらしくて、
これから人員補充して、容態確認しにいくとの事。

姉ちゃんの卒倒の原因は脳溢血で、
手当てのかいなく亡くなってしまったんだが、
その時の何でもないやりとりをした記憶と、
買い物が綺麗さっぱりなかったことになった経験が、
今でも忘れられない。

恨みや未練で人に憑くような性格ではなかったから、
怖くはなかったけど、
ちゃんと成仏できたのかなと、しばらく心配だったな。

変な噂は一切立たなかったし、
身の回りで怪現象が起こったわけでもなかったから、
今では大丈夫と思えるけどね。

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