【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】遺体が公開されなかった

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】遺体が公開されなかった

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遠い親戚のじいさんが死んだとき、
遺体が公開されなかった。

会ったことも無いし、
良い死相じゃないんだろうな程度で気にしてなかったけど、
親戚の子供達が、なんとかして見てやろうと頑張ってた。

俺は、最後なんだから見たい人は見りゃいいと思ってた。

拍手[3回]

見張り役の女子中学生が必死に子供達を止めてるのをみつけ、
俺が近寄って行く頃には、
一人の子供が顔にかけられてる布をめくって覗き込んでた。

一瞬ひいてたが、

「なんだ、お面つけてんじゃん」

と一言。

中学生も見ていなかったらしく、

「そうなの?」

と言って他の子供達と一緒に覗き込んだ。

すると、子供達は顔面蒼白、
中学生はものすごい悲鳴をあげ、
みんなで逃げ出した。

子供の一人は泣き喚きながらものすごいダッシュを見せてくれた。

俺も遺体を見た。

黒い鬼のリアルなお面つけてる。

変な風習だなと思いながら、
何がそんなに怖いのか観察した。

真っ黒で歯を食いしばり、
目はカッと見開いて、
額のところに2つツノがあるお面。

今にもこっちにとびかかってきそうな表情だ。

・・・いえ、お面じゃありませんでした。

苦しんだ表情のまま固まってしまい、
次第に色が黒くなり、
眉毛の上あたりがなぜか盛り上がってきてコブができ、
ツノのようになってしまったらしい。

親族のおっさんが、

「ばかやろう!」

と言って布をかぶせなおしていたが、

「くそー、こんなんなっちゃって・・こんなんなっちゃって・・・」

と、おいおい泣いてたな。

もう子供達は収集がつかないので、
亡くなったじいさんと一番縁がなかった俺が相手することに。

喪服で子供をひきつれて、
駅前のゲーセンにつれていって時間をつぶした。

寿司食い損ねた。

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