【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】銭湯の顔見知り

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】銭湯の顔見知り

スポンサーリンク


妻と別居していた時期に、
古い木造アパートに住んでいました。

離婚寸前でした。

風呂がないので、
いつも銭湯へ行っていました。

私は帰宅が遅いため、閉まる間際が多く、
その時間にいつも来ているおじいさんと顔見知りになりました。

妻に先立たれ、
子供も離れて暮らしているとの事。

私も別居の事情を話したりしました。

銭湯帰りに近くの居酒屋で一緒に飲んで行く日もありました。

そのおじいさんが銭湯に来なくなりました。

名前は聞いたけど家の場所が大まかにしか分からず。

病気にでもなったのかと心配していました。

ある日、銭湯が閉まる間際に入りました。

客は私だけ。

湯船につかっていると、
おじいさんの声で

「ありがとう。仲直りしなさいよ」

びっくりして銭湯を出て、
おじいさんに聞いた家のあたりを探しましたが見つからない。

次の日、駅から帰る途中、
葬儀屋の前を通りました。

あのおじいさんの名前で葬儀をしています。

びっくりして中に入ると、
あのおじいさんの遺影がありました。

銭湯でお付き合いがあったので、
と線香を上げさせていただきました。

離婚寸前だった妻が私に会いに来て、

「夢で知らないおじいさんに、
あなたと仲直りするように言われたから、
せめてもう一度お話合いをしましょう」

それが和解につながり、
今現在は仲良く暮らしています。

拍手[3回]