【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】開かずの土蔵

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】開かずの土蔵

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オヤジから聞いた話。

オヤジが子供の頃住んでた家に、
開かずの土蔵が在ったらしい。

なんでも、土蔵の中には誰の物だか判らない首塚が在り、
中に入ると首を斬られて死ぬ、
なんて言い伝えが残ってたそうだ。

当時オヤジは、
その言い伝えを全く信じて無かったそうだ。

「ホントかよ?」
「誰に首斬られんだよ?」
「土蔵に武士でも住んでんのか?」

等と完全に馬鹿にしていたらしい。

そんなオヤジが十歳の時、
学校で肝試しが流行った事があったそうだ。

学校では、

「昨日の晩は、何処の墓場に行き幽霊を見た」
「何処のトンネルで、おかしな声を聞いた」

そんな話ばかり。

肝試しから帰ってきた奴等は、
ヒーローとして皆から崇められていたそうだ。

オヤジも幾つかの凸に参加し、
それなりに楽しんでいたのだが、
狭い田舎の肝試しスポットなど限りがある。

次第にネタ切れ状態になったらしい。

そんな時にオヤジは、自宅に在るじゃん!と、
開かずの土蔵を思い出したそうだ。

早速学校でオドロオドロしい言い伝えを友達に言い振らし、
パーティーを集め凸ったそうだ。

決行日・・・

オヤジと仲間達は深夜二時過ぎに、
それぞれ担当の道具を装備して、
開かずの土蔵に集まったそうだ。

灯り担当、閂破壊用の大工道具担当、塩や酒担当など。

変わった物だと、
パーティーに神主の息子が居て、
そいつは色々御札セットだったとか。
(交通安全とか豊作祈願も混ざってたらしいwww)

とにかく、
当時のオヤジ達に出来る最高の装備で凸ったそうだ。

そしていよいよ閂をノコギリで切断して、
土蔵の扉を少し開け中の様子を伺う。

真っ暗で何も見えなかったそうだ。

そこでオヤジの家で飼ってた鶏(オヤジの装備品だったらしい)を土蔵の中に投入し、
様子を見ていると・・・

「ケッー!コケッ!ゲキョッ!!」

シーン・・・

突然、鶏が騒ぎ、断末魔の叫びを残して静かに!

オヤジと仲間達はそりゃあもうパニクったらしい。

神主の息子があわてて御札乱舞を繰り出し、
閂の切れ端を皆で扉にハメてオヤジの家に逃げ込み、

大騒ぎしながら全員で塩を浴びたそうだ。

そこで、
オヤジのオヤジ(つまり俺のじいちゃんだ)に見つかり
凸は終了。

オヤジと仲間達は怒られるのを覚悟して、
じいちゃんに事情を話しそうだ。

予想通りじいちゃん大激怒!

全員布団叩きで尻をひっぱたかれたそうだ。
(腫れがひくまで痛くて椅子に座れなかったらしい)

次の日の朝、
じいちゃんとオヤジは土蔵に行き、
中を覗いて見たそうだ。

中には大きな石碑の様な物と、
首の無くなった鶏が・・・

オヤジはそれを見て、
恐ろしさと鶏に申し訳無い事をした自責の念で、
その場で泣き崩れたそうだ。

その後、
土蔵は厳重に封印されて誰も入らぬまま、
現在は新幹線の線路に・・・

もし今も残っていたら、
俺は凸っただろうか?

オヤジの話を聞いていなければ凸ったかもなぁ。

・・・因みに、
じいちゃんも子供の時に凸って怖い目にあったそうだ。

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