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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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小さいころから一人部屋でさびしかったんだけど、
そんな気分マックスのときには、
よく壁際に設置されたベッドと壁の隙間から出てくる手があった。 別に怖くもないし、
手を握って寝てくれたり。 両手が出てきたときは、 見たこともない指遊びをして笑わせてくれた。 でも、そんなことが続いたある日、
両手の他にその間から、 懸垂のような形で黒髪と片方の目が見えた。 女の人みたいだった。
初めてゾクッとした。 でも何をするでもなく、
いつものように布団かぶって、 その中で遊ぼうと言うみたいに毛布をパタつかせてたので、 自分はその頭と手を含めて、
いつものようにベッドに入り込んだ。 始めはその顔を意識しててドキドキしてたんだけど、
いつもみたいな遊びをし、 いつものようにおねむになった。 そんな自分の手をその人は握った。
でも、その日は少し違った。
眠るまで握っていてはくれなかったのだ。 ずるずるっと引っ張られてるみたいに、
その人はベッドの隙間に引き込まれていって、 それ以来見ることはなかった。 一目見に来てくれたのか、
誘い込もうとしたのか、 そしてどこに行ったのか。 自分には分からないけど、
今思えば怖かったし、 少し寂しかったのも事実だった。 PR コメントを投稿する
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