×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
自分は何も聞こえなかったんだけど、
この施設は周りが大墓地と誰も謂れを知らない謎の神社、
廃墟となったホテル数件、 大きな寺に囲まれた曰く付きの場所にあるから、
パートさんの言葉をひどく不気味に感じた。 ある場所に行くと必ず携帯の電源が落ちたり、 誰もいない施設の廊下に車椅子の音だけ響いたりと、 謎の現象はよく起きる場所ではある。
確かに特殊な施設で、 叫び声を上げる人たちもいるんだが、 それなら自分にも聞こえる筈。 とりあえず、仕事はたくさんあるので その事は忘れて働き、休憩時間になった。 その時、今度はハッキリと低い男の声がした。 しかし、パートさんは 「何も聞こえなかった」 と言う。 吹雪や風の音を聞き違えたのかと気になって外に出てみた。 誰もいないのに、裏口には何かを引きずったような跡が 積もった雪の上にずっと続いていた。 いつもならドアノブに降り積もっている筈の雪が払われ、 裏口の前は雪が乱れていた。 跡を追ってみたら、何もない所でふっつりと途切れ、 ただひたすら静かに雪だけが降り続いてた。 パートさんには言えなかったよ。 PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】中国にて | ブログトップ | 【ほん怖】リフォームした中古住宅に引っ越した>> |