【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】不思議なおじさん

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】不思議なおじさん

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小学生低学年の頃に、
不思議なおじさんを見たことがある。

かれこれ25年も昔のことだから、
記憶が所々曖昧なんだけど。

その中で、すごく印象深い言葉だけは、
はっきり覚えてる。

拍手[1回]


季節は、半袖を着ていたから夏か秋だと思う。

夕暮れ時で、空が真っ赤だった。

俺は塾の帰りで、駅前の通りを歩いていると、
作業服みたいなのを着たおじさんが歩いてきた。

そのおじさんが、何か手に持ってしゃべってる。

当時は携帯電話なんてSFの中にしかなくて、
おかしな人だなって思った。

道行く人たちは、
まるでおじさんが見えないように知らんぷり。

今になって思うと、
確かに関わりたくない人に見えたから、
みんな無視していたのかも。

でも、誰も振り向いておじさんを見ないし、
なんか異様な雰囲気だった。

そのおじさんが俺の横を通り過ぎた時に、俺の顔を見ると、
かなり大声で

「下がってる!上げて!」

って言った。

そして、すぐにビルとビルの間の路地に入っていった。

変なおじさんだな、と思いつつ、
俺は気になって路地まで戻ると、そこを覗いてみた。

そしたら、そこは行き止まりの袋小路だった。

あのおじさんは何だったんだろう。

やっぱり、時空の歪みに消えていったのかな・・・

それとも未来人?

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