【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】アイリッシュ・ハープ

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】アイリッシュ・ハープ

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10年程前、
知人から(又聞きではなく)直接聞いた話です。

Sさんは日本人ながら、
今ではアイルランド本国でも殆ど演奏する人の居なくなった、
鉄弦のアイリッシュ・ハープを独学でマスターし、
プロの演奏家として活躍しておられます。
(現在のハープはナイロン弦が大半)

拍手[2回]


当時Sさんは、
何とアイルランドから演奏の要請を受けました。

その際、
この国最後の吟遊詩人にして17世紀の伝説のハープ奏者、
オカロランに敬意を表し、
その墓前で一人ハープを演奏しました。

するとその途端、
右の肩に何かが「ズシン」と乗ったのだそうです。

Sさんは、

「これが、もしオカロランに憑かれたのであって、
突然、素晴らしい演奏が出来る様になったのなら、
それはそれで良いな」

と思いました。

が、全くそういう様子は無く、
アイルランドに居る間、
ただもう肩が重くてだるくて仕方がないだけだったそうです。

それが、帰国の為の飛行機がまさにアイルランドの地を離れたその瞬間、
スッと離れて軽くなったそうです。

何かが乗った気配は消えても、
帰国後2ヶ月位は肩が凝って仕方がなかったそうです。

ちなみに私は若い頃、
本当に小食でガリガリに痩せていたのですが、
12年前に冬のアイルランドを旅行して以来、
別人の様に大食いになってしまいました。

この国は19世紀に大飢饉があり、
100万人以上の方が飢えで亡くなっているので、
「何かに憑かれたのかも」と思う事があります。
(寒い所を歩き回るには食べなければ体がもちませんし、
それをきっかけに胃が広がっただけだとは思いますが)

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