【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】奈良の山奥にある大きくてキレイな川

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】奈良の山奥にある大きくてキレイな川

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私、小学校の低学年の頃、
父に連れられ妹たちといっしょに、
奈良の山奥にある大きくてすっごくキレイな川(まさに秘境!!てかんじのとこ)に、
泳ぎに連れて行ってもらったことがあった。

父から離れたらアカンと言われてるにもかかわらず、
そっと川の端の方にいったら、
ちょっとしたくぼみみたいなゾーンがあって、
そこに近寄った瞬間にズポーンって
すごく急な流れに体をすいこまれるように足をとられて、
ゴボゴボっと流され水中に・・・

拍手[3回]

死ぬうっと思った瞬間、
すーっと静かになったような気がしたと思ったら、
スッゴイ大きな何故か傷だらけのナマズがするりんっと現れて、
私の目の前を横切った。

私はそのナマズのしっぽにつかまって、
スルスルと水中をくぐりぬけたかと思うと、
気がついたら足のつく浅い所にいて、
川の砂利のうえに寝転がるようにひじをついて座っていた。

大きな岩陰でした。

あれ?と思うと、
父の呼ぶ声が向こうの方から聞こえた。

私が岩陰から顔を出すと、

「おまえそんなとこにおったんかー!!」

といきなり頭を叩かれて、
すごい勢いで怒られました。

私はその父のあまりにもすごい剣幕にびびってしまい、
まさか深みにはまって溺れかけてたなんて言えない・・・
と思い黙っていました。

その日の晩に妹だけにそっとそのことを話すと、
(私はその頃、まだその魚がナマズという魚だと言う事を知らなかったので)
その魚を調べに行こうと、
近くの本屋さんの魚の図鑑を見にいくことになった。

図鑑をみて、
私を助けてくれた魚がナマズだったという事を知りました。

そして妹と二人でナマズの絵を書き、
「ナマズさんありがとう」と夜空に向かってお祈りのような儀式をしました。

今思えば、あのナマズは当時の私の体の倍以上は余裕であった気がする。

それを考えたらカナリ怖いけど、
あれは一体何だったんだろう?と今でも思います。

不思議な体験でした。

でも、なぜナマズは傷だらけだったのかなぁ。 

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