【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】パラオに行ってきたオカン

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】パラオに行ってきたオカン

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実家のおかんの話。

うちのおかんは自称霊が見えるヒトで、
元は看護婦だったんだが、
今は某私立女子校の保健室の養護教員してる。

この前、修学旅行の引率の先生として、
パラオに行ってきたんだ。

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で、留守中、ばあちゃんひとりの実家は不用心なんで、
俺、おかんが帰る日まで実家に滞在してたんだ。

おかんが帰った晩、
タイミング悪くてその日も実家にとまることになった。

その夜なんか寝苦しくて、
後で思うと家鳴りがいつもにも増して酷かった。

うちは古い木造住宅で、
建材のパキパキ音は子供の頃から日常茶飯事だったので、音にも慣れてたが、
その日は特に多く、深夜起きて、気になってなかなか眠れなかった。

それに、聞きようによっては、
廊下を誰かが歩くようなの軋み音もあったが、
その時は、この家はこういうもんだと思ってた。

数日後、母からあっけらかんと言われたこと。

「パラオで、旧日本軍の兵隊さんがいっぱいいたんで、
日本迄つれてきてあげたのよー。
だって、まだ終戦をしらずにうろうろしてて、なんか可哀想じゃない?
しばらくうちにいたんだけど、大多数はどっか行っちゃった。
何人かは行き先わかんないらしくて、しばらく家にいたのよ。
うちいきなり人口密度が高くなって、酸欠ぎみになっちゃってて、
それに、人が多いと狭い家がもっと狭くなるから、
この前靖国神社へおいてきたわ」

って。

オイオイ、幽霊ホームステイさせてたのかよ・・・

「だって、別になんか悪さする訳じゃないし。
そういえば彼等は、飛行機無賃乗車だね」

と、どこまでも明るく言い放つオカンでした。

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