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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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心霊なのかどうか分らないけど
叔父が癌で入院した時に、
どうしても大部屋は嫌だと言い張って個室に入った。 癌も初期なのでそんなに心配する程の事ではなかったらしいが、
当人にはよほどのショックだったのか、 毎日幻想を見るようになったらしい。 夜中に部屋を抜け出し非常階段の扉の前に行き、
鍵が掛かっているのにドンドン叩き、 「開けてくれ~~」
って叫んで泣きわめいていたらしい。 ナースが気付いて慌てて止めたら、
「あそこでおいで、おいでしてる。誰かが手招きをしている」
って、イイ年したオッさんがナースにしがみついて泣いたようだ。 翌日になると叔父はそのことを全く憶えてない。
でも夜になると同じ事を何度かくり返した。 困った医師とナースは家族に相談をして、
叔父を4人部屋に移した。 すると夜もぐっすり眠れるようになり、
体調も良くなり退院できた。 叔父曰く、
誰かの寝息を聞いていると生きている事を実感できたそうだ。 個室だと自分の心臓と吐息だけが聞こえて孤独感が増し、
病気への恐怖感で一杯になっておかしくなりそうだったと。 実際癌という病気への恐怖感から精神が少しやられてたのかもしれない。
そんな話を聞いた時から個室への見方が変わった。
前は贅沢だし他の患者に気兼ねしなくて良いなと思ってたけど、
病室という特殊な場所に独りってのは、
オカルトとは違う意味で怖いのかもしれないって思うようになった。 PR コメントを投稿する
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