【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】気配に敏感

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】気配に敏感

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俺自身は霊感ないんだけど、
弟の友達の話をするよ。

そいつは霊感が強いって言うか、
気配に関して敏感っていうか。

俺が夜自分の部屋でテレビを見ていて、
一階に下りようと思って弟の部屋の前まできたんだけど、
ドアが半分開いていたんだよね。

何気なく部屋に視線を注いだら、
その友達が向こう側を向いてヘッドフォンをして
音楽を聴きながら座ってたんだよ。

拍手[1回]

最初だれか分からなくてジッと見てたら、
その友達がクルっとこちらを向いたんだよね。

俺が

「ああ、お前か。俺がいたってよく分かったね」

って言ったら、

「なんか気配が…」

って言ってて。

そういった感じで気配に敏感なんだよね。

そいつの話なんだけど…

以前、家の近所の墓地で、
人が首吊り自殺をした事があったんだよね。

あまり人が通らないような小道なんだけど、
バス停からの近道だったりするから、
地元の人は良く利用するんだ。

でも首吊りがあったって話が広まって、
人は通らなくなってたんだけど、
その友達はその事件を知らなくて、
通ってたんだよね。

そいつが俺に、

「あの道って最近気持ち悪いんだよ。
墓地の前を通ると、
墓地の中に人が向こう側を向いて立ってて俯いてるんだ。
でもそれは視線を前にすると見えてて、
視線を墓地に向けると消えるの」

って言ってて、
そいつに事件を話したら絶句してた。

あともう一つの話。

そいつの家でお婆ちゃんが亡くなったんだけど、
葬儀の後に両親が何かの都合でその日に家に帰れなくなったんだ。

そいつが一人で一晩家で過ごすって聞いたから、

「家に泊まれば?」

って言ったら、

「そうしようかな。こんな日だし少し怖いし…」

って言ってて、
とりあえず喪服を着替えに家に帰ったんだ。

そういたら喪服のまま真っ青な顔で戻ってきて、

「家の玄関を明けて靴を脱いでいたら
『…おかえ…り…』っていう、か細い声が聞こえた。
だれもいない暗闇の中から!」

って泣きそうな顔になってた。

たぶんお婆さんじゃないかって話になったんだけどね。

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