【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】絶望の果て

忍者ブログ
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ほん怖】絶望の果て

スポンサーリンク


新婚の頃、
旦那のお祖母さんの妹の家に挨拶に行った。

古い大きな家だった。

その時は玄関で挨拶して帰っただけだったが、
テレビの音がすごいボリュームだったのが妙に印象に残った。

その時は、耳が遠いのだろうくらいにしか思わなかった。

拍手[1回]

それから十数年後、
そのお祖母さんが行方不明になって大騒ぎになった。

その時初めてその家の中に入って仰天、
奥の暗い部屋に知的障害の男性がいた。

お祖母さんは無事に発見されたが、
これはどういうことか姑に事情を聞いた。

その男性はお祖母さんの息子で、
障害をもって生まれたが、
当時の医者に10歳まで生きられないと言われたため、
お祖母さんはその子を学校にも行かせず、
ず~っと部屋に閉じ込めて育てていたらしい。

要は座敷牢。

でも家庭教師は雇って家で勉強させてたため、
読み書きくらいはできるそうだ。

ところが、
10歳になっても20歳になっても死なない。

ついに彼が60を過ぎて、
80代の母親のほうが呆けてしまった、
ということだった。

それからが大変だった。

呆けたお祖母さんと知的障害息子の二人暮らしの家はゴミ屋敷。

お祖母さんは徘徊しまくり、
何度も警察に保護されるが、
家に他人を入れるのを断固拒否。

ヘルパーを泥棒呼ばわりして追い出す。

姑の兄弟達で、
だれが介護するかで大もめ。

最後に火事をだして、
親子そろって強制的に老人施設収容となった。

座敷牢なんて、
今の時代にあるなんて思いもしなかった。

お祖母さんの兄弟なんて遠縁だし、
旦那も詳しい事情を知らなかったそうだ。

もしお祖母さんに徘徊癖がなかったら、
親子そろって孤独死は確実だったと思う。

PR

コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント