【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】スーパーに行った帰り道

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】スーパーに行った帰り道

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妊娠中に近所のスーパーに旦那と買い物に出た。

旦那は夜9時くらいに帰って来るから、
そこから買い物に行って
スーパーから出た時は10時近かった。
(ちなみに旦那は霊感強い。
坊さんにスカウトされた事もあるらしい。
私はあまり無い)

もうすぐ産まれるねーなんて会話を交わしていたら、
不意に猫の鳴き声がした。

拍手[1回]

でも猫の姿は見えない。

暗いからだと思ったけど、
すぐ近くで鳴いている。

段々声が大きくなっていき、
少しうるさかった。

5分くらい2人で鳴き声のする方を見ていたが
会話は無かった。

そこでふと鳴き続ける猫に違和感を感じた。

これは猫じゃない、別の何かだ。

何処かで聞いた事のあるこれは…

あぁ、赤ん坊の泣き声だ。

そう思った瞬間寒気がした。

徐々に近付いて来るその声。

旦那は固まったままで一点を凝視している。

急いで旦那の肩を揺すり、
その場を後にした。

声の主はそこからは動けないようで憑いては来なかった。

帰り道で旦那は

「絶対振り向くな」

と私に言った。

家に着いても
旦那は家の中に入ろうとはしない。

「塩を持って来て。
ただ後ろは見るな。
俺の方を見ないで塩を渡せ」

と言われ、
その通りにした。

夕食後にその話を軽くしたのだが、
旦那曰く、

「多分父親が欲しかったんだと思う。
本当は後ろまで来てた。
あそこで何があったか知らないけど、
きっと寂しい子なんだ」

と私のお腹を撫でて言った。

「この子には何も影響無いだろうけど…
用心してね」

それから2ヶ月後、
私は男の子を産んだが元気にすくすく育っている。

今は6ヶ月。

ただ怖くてあの道は未だに夜は通れない。

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