【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】川で溺れた友人

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】川で溺れた友人

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俺がガキの頃に体験した話。

子供の頃、近所の川で4人くらいで、
岩の上飛び移ったりして遊んでた。

そしたら、
一人がうっかり深いとこに落ちちゃった。

その川がまた、
前日の雨で増水してたもんだから流れが速くて、
その友達は瞬く間に流されてさ。

拍手[3回]

「助けて助けて」

って、水面から顔と両手だけ出して
バチャバチャもがいて流されていくそいつを、
俺たちは必死に追いかけてたんだけど、
どうも様子がおかしい。

バチャバチャやってる手が、
明らかに4~5本見えるんだ。

で、流されてるそいつの頭を、
水の中に沈めようとしているみたいに見える。

俺はもう走りながらパニックになって、
一緒に土手を走ってる友達2人の顔を見たら、
二人とも青ざめて泣いてんの。

俺たち3人はもう泣きわめきながら、

「助けて!助けて!」

って必死に追いかけるしかできなくて。
そしたら、運よく道路工事してたおっさんの集団に出くわして、
2、3人が飛び込んで、
一気に流された友達を引き上げてくれた。

幸い意識はしっかりしてたし、
怪我とかもなかったんで大事にはならなかったけど、
一応救急車呼んでくれて、
その日はおっさんたちとか親にしこたま怒られた。

次の日、学校で4人集まった時に手の話をしたら、
やっぱり二人とも同じものが見えてたらしい。

流されてた奴は全くそんなものに気付かなくて、

逆に

「作り話だろ」

って怒り始めて、
そいつ、こう言ったんだよ。

「何でお前ら笑ってたんだよ!
俺が必死で助けてって言ってんのに!」 

そいつには流されている間、
ずっと笑い声が聞こえてたらしい。

何人もの笑い声がアハハハアハハハって。

それ以来、
俺は川が怖くてしょうがないんだわ。

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