【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】タケちゃん

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】タケちゃん

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お化けとかじゃないけど怖い話。

昔オレは京都の大学に通ってて、
学校が山の中にあった。
(一応、道は舗装されてて店とかもある) 

んで学校近くの友達の下宿に泊まったとき、
酒を買いにコンビニまで歩いて行ったんだよ。

そうすると、孫を連れたおばあちゃんが、
夜中なのに山を上がってくるのが見えた。

拍手[3回]

近所の店の人かなあとか思いつつ、
なんとなく距離をとって、
オレ達もコンビニ目指して上っていった。

すると孫が話しかけてきて、
えらく人懐っこい子だなあと思いながら、
適当に会話してたんだわ。

すると、
後方にいたばあさんがいきなり叫んだ。

「タケちゃん!!こっちやで!!」

ばあさんが曲がろうとしてた道はガチの山道で、
その先には人家なんかない。

んでオレたちは、
おかしいなあと思いながら、

「タケちゃん、おばあちゃん呼んでるよ」

と聞いてみた。

するとタケちゃんは、

「ええねん、知らんおばあちゃんやから。
僕はタケちゃんと違うし」

オレ達は最初、
タケちゃんがふざけてるのかと思ってたけど、
ばあさんが

「もう知らん!あんたみたいな子は死んでまえ!」

と言って、
一人で山道に消えていったのを見て、
おかしいなあと思い、
タケちゃんにたずねたら、
その子は全然違う名前で、
近くの街のスイミングスクールの帰りに、
知らないばあさんに声をかけられ、
人懐っこいからついて来たそうだ。

オレ達はとりあえず警察に子供を届けて、
いろいろ事情を説明させられてから帰ったけど、
あのとき会わなかったら、
あの子どうなってたのかなと思う。

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