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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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ばあちゃんちが西日本の日本海側近くの山村集落にあるんだが、
15歳の時によくわからん儀式みたいなのをやらされたな。 田舎の山全体が墓っていう墓地の作りわかるかな。 うちの家が頂上だから本家なんだろうね、 山の麓に地蔵が並んでて、
うちの墓までの道の途中で分家の墓が枝分かれして点在してる。 ばあちゃんちのすぐ上に神社があって、 雷で倒れたらしい巨木の残骸があるんだ。 残骸っていっても、
直径二メートルぐらいの切り株の外側だけ残っている感じ。 中は空洞で巨木の枠組みだけがあって、 普段は鎖で囲ってある。 15歳になって盆に帰省した時、 夜中2時ぐらいに一人で行灯もって神社に行かされる。 ちなみに家の父が長男で俺がその長男な。 三人兄弟だが、 その年だけ弟は母方の祖父に預けて俺だけ帰省した。 神社にいくと、 切り株の中に昼間用意されて縛られた赤ちゃんの猪と、 馬形って呼ばれてる石の短剣が置いてある。 その短剣でウリボー刺し殺して、 神社の上にある墓まで引き摺っていく。 途中で全ての地蔵と分家の墓の前まで引き摺って歩きながら家の墓まで行く。 墓って行ってもたくさんずらっと並んでいて、 ただの石だけの墓石もある。 その一番奥に猪置いて、 墓の灯籠に火を灯して帰ってくる。 帰ってきた俺に対して、 ばあちゃんじいちゃんと親は何もなかったように接する。 一切何も聞いてこないし、 事前に帰ったら何も話すなと言われている。 俺、当時荒れてたDQNだったんだが、 これは洒落にならんぐらい怖かったな。 泣きながらしし引き摺ってたと思う。 いまだに何の儀式かわからんが、 俺に子供ができたらうちの親父がやらせるんだと思う。 PR コメントを投稿する
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