【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】店内に客が居なくなった時

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】店内に客が居なくなった時

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夜勤といえば夜勤のお話。

お水してた頃、何ヶ月かに一度、
時々ふっとお客様が途切れて店内にお客様が誰も居なくなる、
という時間が出来る事がありました。

その日もそんな日で、
カウンターの中で洗い物をしていた時でした。

カランカラン

と、扉を開けるベルの音がなりました。

拍手[2回]

私は洗い物をしていた手を止めて、
顔を上げて

「いらっしゃいませ」

と声を掛けると、
そこには常連客のMさんが戸口に立っていました。

「あら、Mさんお久し振り。元気でした?」

そう声を掛けると、
Mさんは少し笑いながら

「いやー、大変だったんだよ」

と、いつものボックス席に座りました。

私はMさんとお喋りしながらお絞りとボトルと氷等を用意して、
それらをおぼんに乗せてMさんのいる席に向かおうと目線をやると...

Mさんが居るはずのボックス席には誰もいませんでした。

おかしいなと思って、
トイレや出入口を見ても誰もいません。

他の女の子やスタッフに聞いても誰もわかりません。

変だなぁと思いつつボトルを片付け始めると、
買い物に出ていたマスターが雨に濡れながら駆け込んできました。

「いやー、すぐそこで事故あってさ、すごい人だかりだったよ」

少し興奮気味に話すマスターを遮って、
私達も興奮気味に先程のMさんの話をしました。

するとマスターの顔がみるみる青ざめて、

「それはあり得ない」
と首を振りました。

もう皆さんおわかりですね。

安っぽいホラードラマによくあるオチですみませんが、
皆さんのご想像どおり、
マスターが見た事故の被害者は、Mさんだったのです。

驚きと怖さと、何より作り話みたいな現実に、
店の女の子の一人が悲鳴を開けるまで、
暫くみんな呆然としました。

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