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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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海の話です。
祖父から聞いた話です。
祖父の実家は漁村だったのですが、 その沖合に戦争中に沈没した潜水艦があるという話があったそうです。 それほど深いところではなかったので潜ってみたそうですが(戦後すぐの話です)、 たしかに潜水艦がほぼ完全な形で横たわっていたそうです。 GHQの兵士や役人(軍人です)がやってきて調査したそうですが、
数日の調査で帰っていったそうです。 祖父の家は大きいので、 彼らの宿泊施設として提供したのですが、 彼らの世話をしたときに通訳(日系人軍人)が、
「潜水艦の中から物を叩く音が聞こえてきた」 と言っていたそうです。 ツートン、ツーツーツートンツー、ツートンツーツー、トンツートンツーツー 米軍兵士たちは、 日本海軍のモールス信号を理解したそうです。 タ:-・、ス:---・-、ケ:-・--、テ:・-・-- うん、やっぱ和文モールスだね… 米軍は日本軍の暗号をすべて解読していて、
作戦指令は敵に筒抜けだったそうです。 また日本語やモールス信号もわかる情報担当の軍人がたくさんいたとのこと。 (もちろん、日本軍側は英語がわかる兵士が敵の無線を傍受していたのですが)
沈没潜水艦の調査に来た米軍兵士たちは、 潜水服(アクアラングではなく)も持ち込んでの本格的な装備を持っていたそうですが、
あっけなく引き上げたので不思議だったと祖父は話していました。
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