×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
スポンサーリンク
ある旅人が、丹沢山中で夜をむかえた時、
夜露をしのぐ為に、
仕方なく道端の『サエノ神』(確かそんな名前)の祠で夜を明かそうとした。 夜も更けた頃、 どこからともなく二人の声が聞こえてきた。 「お~い、サエノ神。そろそろ行こうや」 「いや~今日はダメだ。 お客人が来てるんでな。 今日のところはみんなで行ってくれや~」 そんな会話を、
旅人はウトウトしながら聞いていた。 しばらくするとまた声がする。 「サエノ神よ~今帰ったぞ~」 「どうだったんだ??」 「あ~男だったよ。 だが、アレは15までの運命だ。 最期は川で果てる事になるな~」 そんな会話を聞いた旅人は、 翌朝、近くの村を周ってみた。 すると不思議なことに、 昨夜生まれた男の子がいるという。 そこで、両親に昨日の出来事を話し、 子供の為にサエノ神を大事にするようにすすめた。 やがてその子は釣り好きになり、 毎日のように山に釣りに入っていった。 そしてその子が15歳になったある日、 釣り竿を壊して家に帰ってくると、 不思議な話をしだした。 「今日、おかしな事があった。 川で弁当を食べていたら、
上流の方から一人の男の子がやってきて、 『お前は、本当なら今日で命が終わる運命だ。
だが親が信心深いので、60になるその時まで命を預ける』 って言われた」
そう不思議そうに話したという事だ。 PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】狐道 | ブログトップ | 【ほん怖】奇妙な杉>> |