×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
スポンサーリンク
付近一帯、紅葉しない山だが、
その家だけは別だという。 秋の一日だけ、
山の中にぽつんと建っているその家は、 紅葉した木の葉で埋もれそうになる。 翌朝には、 きれいさっぱり木の葉は消えてしまう。 何かの祟りや罰なのか、
あるいは褒美なのか、 それさえ分からないが、 とにかく毎年、木の葉が降り注ぐ。
庭に立ち、空を見上げると、
高い空の彼方からひらひらと、 しかしまっすぐに真っ赤な木の葉が降ってくるのだという。 遠くからは、のろしのように、
赤い煙が立っているように見えるらしい。 すでに書いたように、由来は不明だが、
大規模な山火事があって以来、 その家だけに木の葉が降り注ぐようになったという。 厚さ20センチにもなるというから、
相当な量だろう。 とはいえ、
木の葉がどこから来るのか、 誰も知らない。 木の葉が降り積もると、
何やら小さな動物がその中を動き回るが、 その姿をはっきり見た者は、いない。 由来を知る先代の当主が数年前に急死したため、
現在の当主は深い事情を知らずに、 この奇妙な出来事と向き合っている。 PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】蛇の尻尾 | ブログトップ | 【ほん怖】濃霧の橋>> |