【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】ばばあが見たもの

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】ばばあが見たもの

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俺が高校の卒業旅行に男5人で行った時。

自由行動を取って、
俺ともう一人の友人は散歩がてら民宿の裏の山道歩いていた。

そこで、背筋をピンと張らせたばばあに会った。

俺達は雑談しながら歩いていて、
気付けばそこに立ってたという感じでそのばばあが視界に入った。

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時刻も夕方、
気にする訳も無く俺達は通りすがろうとした。

ボヤボヤ…
と俺達に何か話しかけてる風なのが分かったので、
友人と二人で立ち止まり、

「はい?」

と尋ねた。

ばばあは、
白髪交じりで整えてない髪型に、
みすぼらしい格好。

かと言って特に目立っている訳じゃなくて、
全然普通ね。

もう一回口を開いたばばあが友人を見て、

「今度が今やよ」

って言った。

俺達は訳が分からず、
呆けているのかと思った。

続けて、

「いいかげん…いいかげん」

と何回も言うので、
これは確実にボケた近所のばばあだろうと、
立ち去ろうとすると、

「またぁ!」

て叫んだ。

俺達はびっくりしてばばあを見ると、
視線が俺達の背後に向いてた。

俺は妙に怖くなって、

「きもいわ、もう行こや」

と再び立ち去ろうとすると、
友人が

「ちゃうちゃう、俺達にゆってんちゃうわ」

と俺を止めた。

気付くの遅いが、
俺達の背後に何かいるって事だと分かった。

でも、周りに誰も居ないのは、
歩いてる時から分かってた。

友人は特に霊感あるとかでもないのに、
険しい顔で

「これってあかんよな?じっとしとこう」

と小声で言う。

俺は完全にビビッてしまって、
俯いたまま硬直。

何が怖いのかわからず体中に力が入った。

10秒くらいすると、ばばあが

「あんたら逃げれるみたいやねえ」

と言った。

そこで俺はやっと顔を上げてばばあを見たら、
猿の様な獣みたいな様な顔になっていて、
でもちゃんと人間なんだけど、とにかく怖い顔。

今も鳥肌が立つ。

友人が

「もう行けると思う」

と声を出して、
俺達はばばあを振り切る様に走った。

猛ダッシュで逃げてる背後から、

「食べられてしまえ」

って大声で言われた。

その夜は他の友人達にしつこいまでに話して、
翌日は何故かすっきりして普通に観光してました。

今でも時々思い出すけど、
顔のイメージがパッと浮かぶ。

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