【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】食中毒発見器

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】食中毒発見器

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以前、仲間と山に登ったとき
(一人除いてみんな登山初心者。このときは登山というかハイキング)、
その唯一山に詳しいやつが道端のきのこを指差して、

「これ食べられるキノコだよ」

と言った。

「美味いのか?」

「鍋にしても焼いたりしても最高」

「じゃあちょっともらっていこうか」

という流れになったとき、
初心者のうちの一人が言った。

拍手[3回]

「それ、毒キノコだよ。食べたら駄目だ」

俺たちは知っている。

別の集まりの中で、彼が
「食べてはいけない」といったモノが、
表面上は良くわからなくても、
ことごとく駄目になっていたのを。

それを「平気平気」と食った奴が、
大抵青い顔してトイレに駆け込んでたり、
ひどいときは病院行ったり。

大抵彼の避ける食材・料理は、
悪い意味での当たりモノだった。

「なんとなくわかるんだよ、
食べちゃいけないモノが」

彼は仏頂面でそう言っていた。

であるから、

「お前がそう言うなら、やめておこうか…」

という空気になったとき、
山ベテランの奴が妙に興奮しだした。

「俺はこいつより山に詳しい!」

「こいつより俺の言うことを信用すべき!」

「食えないのか?」

「俺の言うことが信じられないのか!!」

etc,etc...

全員で(;゚Д゚)!?となり、
とりあえず宥めようとするも、
ベテランの怒りはヒートアップ。

間違いを指摘されたのは恥ずかしいが、
キノコの見分けってプロでも難しいらしいし、
しょうがないんじゃね?

なんでそんなにキレるのか?
と訳がわからなかった。

すると、
「食べちゃ駄目」発言した奴が、
すっと山ベテランの前に出て、
スパーン!とその頭を思いっきり叩いた。

その瞬間ベテランは( ゚Д゚)?という顔になり、

「あれ、お前らどうしたの?」

という発言が飛び出した。

「なんとなーく食べちゃ駄目ってわかるんだけどさあ、
やな感じがして。
あのときのあいつも、なんかそんな感じでさあ…」

と、後に食中毒発見器は言っていた。
山の怪工作員は本当にいるのかもしれん…

平静になったベテランに、
食中毒発見器が

「これ食えるキノコ?」
と訊いていたが、
ベテランは、

「そういうのお前のほうがわかるんじゃねーの?これ毒キノコだよ。
そんなの食べたいほど腹減ってんの?そろそろお昼にするか?」

と、あっけらかんとした様子で答えていた。

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