【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】相

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】相

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私自身は霊感など全くなく、特別怖い思いをしたこともありません。

これは母から聞いた話です。

母が父の所に嫁いでまだ間がない、若い頃の話です。

父の実家はO県のとある海辺にあり、
周囲には農業用地にする目的で、
もともと海だったところを埋め立てた土地が広がっていました。

拍手[1回]

海を埋め立てる前は完全な島で、土地の殆どが山でした。

その山のふもとの僅かな平地に、家が密集して建てられているという所です。

以前は漁師を営む家が多かったそうですが、
その頃には、漁師を辞めて普通の会社勤めをする家のほうが多かったそうです。

父もそんな一人でした。

ある日、父が母を連れて従兄(以降Fさんにします)の家に遊びに行った時のことです。

そのFさんも漁師ではなく普通のサラリーマンをしていて、
でもやたらと出張が多いらしく、父とも時々しか会えない状態でした。

母は父の従兄のFさんとは初対面だったそうです。

目的地に着き、まず出迎えてくれたのはFさんの母親でした。

促されるまま玄関から家に上がると、奥のほうからFさんが出てきたそうです。

その顔を見て母はギョっとしました。

身体は普通の人間の男性だったんですが、顔が人間というよりは馬のような。

完全に馬ではなく、ただただ“馬のような”。とにかく、異常な顔立ちに見えたそうです。

驚いたものの声は出さないようにして、母は周囲に合わせました。

Fさんも気さくな方だったらしく、会話の楽しい方だったようです。

その会話が仕事のことになり、Fさんが「来週から、また出張なんです」と言った時、
何故か母は「じゃあ、もう二度と此処には帰って来られませんね」と言ってしまったそうです。

本当に勝手に喋らされたみたいでした。

慌てた母にFさんは苦笑しながら、
「いいえ、一週間ぐらいしたら戻りますよ」と、普通に返答してくれたそうです。

でも、Fさんは戻って来れませんでした。

出張した先で交通事故に遭い、死んでしまったのです。即死でした。

お葬式に父と揃って行った時、Fさんの遺影を見て母はまた驚きました。

そこに写っていたFさんの顔は、穏和そうな普通の男性の顔でした。

初対面の時に見た馬のような顔ではありません。

では、自分が見たFさんの顔は一体何だったのだろう…。

母は葬式にでている間中、怖くて震えていたそうです。

その後、母と父は、父の実家から離れたところで家を建てて暮らしています。


この話とは全然関係ない理由です。

父の実家のある所は、台風の季節になるとよく土砂崩れがあり、
その度に大勢の方が亡くなったそうです。

また海辺ということもあり、昔は溺死する人もよく居たそうです。

Fさんは交通事故で亡くなったそうなので、土地とは関係ないと思うのですが…。

死ぬ直前に、人間以外の顔に見えるようなことってあるんでしょうか?

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