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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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足をびっこひきながら近づいてくるその様子と、
「あ~ぞ~ぼ~」 と言う低音ボイス、 常によだれを垂れている口元が、子供心に恐怖を覚えた。
というのも、重度の知的&身体障害者だった。
みんなは怖がったが、自分は興味本位で一緒に遊んでしまった。
数日後、小学校のグラウンドで体育の授業をしていると、
どこで嗅ぎ付けたのかおじさんがやってきた。 学校でも有名だったからか、そのときはみんなパニックになった。
泣く子、逃げ出す子。
その様子はまさに阿鼻叫喚だった。 そのときは先生が丸くおさめて帰らせたからことなきを得たが、
何も知らない俺は何が怖いの?って感じだった。 そのことを母親に話した。
「今度あったら一応挨拶しておく」 と言った。 それからしばらく、遊ぼおじさんは見かけなくなった。
あるとき、一人で留守番をしながらスーファミしてた。
おじさんが家の前を歩いているのを窓から見てしまった。
目が合い、自宅を気付かれてしまったようだ。 俺の家は一階建ての平屋。
なんとなくヤバイ感じがして、 俺は全部の窓とドアの鍵を閉めに行った。 すると遊ぼおじさんは、
本当に身体障害者かよというぐらいの速さで全速力で走ってきた。 「あぞぼ!!あぞぼ!!」
ドンドン!とドアを無茶苦茶に叩き始めた。
しばらくしたらおさまった。
ヤレヤレだぜと思い、ゲームを再開した。 目の前の窓に遊ぼおじさんが張り付いていた。
俺は、星のカービィスーパーデラックスのデータが消えていたことに泣いた。
まあ、そのおじさん、それ以降諦めたのか、
なにも危害加えて来なかったしな。 今思えば、子供の頃から人に避けられ続けた結果、
そういう行動に出てたんだと思う。 ある意味、可哀想な人。
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不安の種
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