【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】ちょっと壊れたようなおじさん

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】ちょっと壊れたようなおじさん

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通勤で使っている駅で、
ちょっと壊れたようなおじさんに遭遇することがよくあった。

きちんとスーツを着て上等そうなカバンを持って、
身なりだけ見たら普通のサラリーマンっていうか、
どこぞの偉い人みたいな貫禄すらある中年。

でも、ずっと何かしゃべり続けている。

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すごい早口で、何を言っているのか聞き取れないんだけど、
誰もいない空間に向かってずっとしゃべり続けている。

ほかの人に何かするってわけでもないので、
みんな遠巻きに見守るか無視するだけ。

お仕事でつらいことがあって壊れちゃったのかなあ、と気の毒に思っていた。

それが先日、帰宅途中にその駅で乗り換えを待っていたら、
そのおじさんが降りてきた。

同じようなスーツ姿のリーマン達数人と一緒だったんだが、
驚くべきことに、その人たちと普通に会話している!

会話内容は穏やかなもので、

「今日はありがとうございました」

「いやいやこちらこそ」

などと和やかに挨拶しあってた。

他のリーマン達は去っていき、おじさんだけ残ったんだが、
そしたらおじさん、またいつもの訳の解らない早口を言い始めた・・・

怖かった。

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