【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】親戚大集合

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】親戚大集合

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母の実家は完全な女系で、
お盆やお正月は必ず集まる。

もういとこもはとこも、
なんだかわからないくらい子供たちも集まる。

で、20年くらい前中学2年生だった私は、
お盆に母に連れられて、やっぱりそこで親戚大集合。

拍手[3回]


一人っ子だし、楽しいのね。

その家のお兄ちゃんは(実際に関係はややこしいんだけど)とても優しくて、
一人っ子の私を大事にしてくれるし、憧れもあって、
行った時もすぐには会えなかったけど、
廊下を何度も横切る奥にある部屋に遊びに行ったら、
やっぱり優しく紙風船で遊んでくれた。

あとはガチャガチャと子供同士で遊んでいたけど、
さてお楽しみの一泊の夜。

10数人の子供たちで

「○○兄ちゃんは、もう大学生だから一緒に寝ないんだよ~」

とか話しながら騒いでいたら、
私が母に呼び出されて

「○○ちゃんがどうしたの?」

と詰問された。

普通に

「紙風船もらった」

とか

「×男は飴もらったらしい」

とか言って、翌日は何事もなく、みんなとも別れた。

それで翌年。

年上のいとこに教えられて初めて知ったの。

あれは大学受験に合格してすぐに自殺した○○兄ちゃんの初盆だったこと。

自殺だったので、お葬式は内輪で済ませたらしくて、私は知らなかった。

私たち子供の話を聞いて、○○兄ちゃんのお母さんは

「なぜ、母親の私には姿を見せてくれないの?」

と半狂乱だったとか。

ゼロ感の私だけど、一度だけなら死者と優しい会話したよ、
という自慢…かな。ごめん。

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