×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
スポンサーリンク
母の同僚のおじさんが釣りに行った時のこと。
朝早く車で出かけて行って、朝日が登るまで車の中で焼酎を飲んで暖まっていた。
いつもは待ち時間用の小屋みたいな所で過ごすんだけど、その日はなんとなく車にいたらしい。
すると向こうからバイクがスーっとよってきて、車の脇に止まった。
そのバイクに乗っていた20代くらいの若者は、ヘルメットを取って車の中を覗き込んだ。
おじさんは何事か?と思いつつも窓を開けて、その若者と会話した。 その場所はすごく田舎で、夜になると車通りがほとんどなくなるので、
こんな時間にどうしたんだろう?と思って話しかけたんだそうな。
おじさんは若者を車に招き入れて、焼酎をふるまった。
酒を酌み交わしながら、おじさんが「こんな夜中にどうしたの?」と聞くと、
若者は「ちょっと事故って…」と言った。
見ると頭に血がついていた。
おじさんは若者の頭にバンソウコを貼ってあげた。
若者が帰る時、おじさんは若者がバイクで来たということを思い出して、
「スマン、酔っぱらい運転だなぁ」と言うと、
若者は「バイク壊れてるんで」と言って、おじさんの目の前でバイクを押して帰って行った。
その時おじさんは酔っていたので、
バイクを押して歩いているにしてはやけにスピードが早いというか、
ほとんどバイクに乗っているようなスピードで帰っていったことを、さほど気に止めなかった。
さて、朝日が昇り、釣り舟が到着した。
おじさんは船長にその若者の話をした。
すると船長は少し言い淀んだ後、「その若者はアレだよ」と言った。
なんでも、釣り人の待ち時間に使われる小屋には、若い男の幽霊が現れるということで有名なんだそうな。
酒飲みのおじさんは、母に「ユウレイと酒飲んじゃったよー」と嬉し気に語った。
おじさん曰く、
「酒を飲み合ったら誰でもトモダチ。あいつはユウレイにしては良い若者だった。
あいつの話は面白かったなぁ。また飲みたい」
私はおじさんほど肝が座ってないので、ほんのり怖くなりましたとさ。おしまい。
「ほんのりと怖い話」の関連記事【ほん怖】和服姿の若い女性【ほん怖】耳元で・・・ 【ほん怖】ライブ会場の写真 【ほん怖】人差し指 【ほん怖】Sさん PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】自称霊感のある中年女性 | ブログトップ | 【ほん怖】Sさん>> |