【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】マジメな友達に彼女ができた

【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
【ほん怖】マジメな友達に彼女ができた

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最近まで付き合いのあった友達の話。

1年前のある日、
友達が『彼女ができた』と電話してきた。

しかも、すでに同棲していると言う。

高校の時から「ザ・マジメ」と言われるくらいマジメな友達に、
彼女ができたのを俺もよろこんで、
その1週間後の休日に、奴のアパートまで遊びに行った。

奴の彼女はとてもかわいくて料理もうまくて、
俺は

「いい彼女ができたな」

と思った。

その夜、俺の家に、
友達の母親から電話がかかってきた。

『○○(俺)君、
今日●●さん(自分の息子をさん付けで呼ぶ)のアパートまで遊びに来たって聞いて、
電話しました』

「はぁ、行きましたけど」

『どう思いました?●●さんの、
その、同棲相手のこと』

「・・・・どうって・・・・?」

『何かおかしなそぶりとかありませんでした?』

と、こんな調子で、
最後まで俺は質問の意味がよくわからず、
とりあえず

「いい彼女だと思いますけど」

と言って電話を切った。

で、それからしばらくして友達から、

『相談がある』

と電話がきた。

聞くと、
友達の母親がほぼ毎日、
奴のアパートまでやってきて、
彼女のいる前で

「別れろ、別れろ」

と連呼するらしい。

しかも、

「神様がこの女と別れなければ●●さんが死ぬと言っている」

などととんでもないことを言い出し、
おんおん泣きわめいてから帰る、
という生活が2週間くらい続いている。

自分の恋愛が母親をおかしな宗教に走らせてしまった。

どうしたらいいのかわからない。

というのが友達の相談だった。

こっちもわからないよと、
俺も困ってしまった。

とにかく、

「母親とよく話し合え」

というありきたりなアドバイスをして電話を切った。

正直面倒だなと思ったけど、
ずっと心配してた。

友達からの電話があって、
しばらくして俺はまた友達のアパートまで遊びに行った。

前回行った時とはちがい、
友達も彼女も元気がなくて、
彼女はやつれているように見えた。

2人の話を聞いていた時、
玄関のチャイムがすごい勢いで鳴り、
すぐにドンドンドンドン!と戸が叩かれた。

「開けなさい!!」

友達の母親だった。

友達も彼女も真っ青になっている。

俺はヤバイ時に来ちゃったなぁと思いながら固まっていた。

チャイムもドンドンもひっきりなしに続いている。

友達がため息をつきつつ
玄関まで行って戸を開けた。

すごい勢いで友達の母親が部屋に入ってきて、
俺には目も向けず友達の彼女に向かって手を合わせると、

「△×●◎&%#!▼∵○$¥」

と、聞いたこともないお経らしきものを唱え出した。

友達が

「お母さん、やめてよ!」

と言っても聞かず、
友達の彼女に向かってずっとお経を唱えている。

そして最後に、

「きえーーーーーっ!」

とすごい声で叫ぶと、
彼女をにらみつけながら

「出て行け!
どこの馬の骨ともわからないあばずれ!!
出て行けーっ!」

と叫び、
おんおんと泣き始めた。

それを言われた彼女も、

「ワーッ」

と手で顔を覆って泣き出した。

すっごい修羅場だった。

俺はただただいたたまれなくて、
逃げるように家に帰った。

それから数日後、
友達から彼女と別れたことを電話で聞かされた。

もうあの状況を見たら、
それしか選択肢はないだろうと思っていたので、
俺は大して驚きもしなかった。

ただ、あの彼女がかわいそうだなと思った。

それからなんとなく友達と連絡も取らずにいた。

で、つい最近、友達から

『結婚するんだ』

と電話がかかってきた。

例の彼女と別れた後、母親の

「みそぎをしなきゃ」

という勧めで母親と同じ宗教に入信して、
そこで出会った人と結婚するらしい。

『母親の言う通り、
前の彼女のことは間違いだった。
俺はとんでもないことになるところだった』

と、
最後までさわやかに話す友達に、
俺は心底ゾッとした。

本当にあの彼女はかわいそうだった。

読んで下さってありがとうございます。

正直、
友達とはもう関わりたくない気持ちもあって、
全然連絡も取ってません。

ただ、あの彼女がとてつもなくかわいそうで、
友達との恋愛が、
変なトラウマになってなきゃいいなと思ってます。

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