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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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初めて行く源流だが、
U部は何故か以前にも同じ場所へ来たことがあるような気がしてならない。 デジャブだろうか。 天気は良かった。 U部は不思議な気分のまま、 誰も居ない源流で釣りを始めた。 何も釣れないまま多くの時間が過ぎてしまったが、
不意に獲物が掛かった。 釣竿がしなるぐらいにぐいぐいと凄い力で引かれていく。 大物に違いない。 突然、U部は、 以前にこの場面を夢で見たことがあると思い出した。 しかし、その時に釣り上げた大物が何であったか、 どうしても思い出せない… そしていよいよ水面から大物が正体を現そうとした瞬間、 U部は突然に思い出した。 夢で釣り上げられた大物が、 自分自身の死体であったことを。 途端にU部は恐怖に駆られ、 悲鳴を上げて釣竿を手放すと一気に逃げ出した。 足場の悪い岩場でころびそうになりながら走る。 とにかくその場を離れたかった。 結局、あの時の大物の正体が判明しないまま、 その渓流には二度と行ってはいない。 PR コメントを投稿する
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