【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】千葉で有名な沼のすぐ近く

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】千葉で有名な沼のすぐ近く

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これねぇ、水道工事屋の叔父さんから聞いた話なんです。

その日の現場は、
千葉で有名な沼のすぐ近くだった。

辺りは雑木林になっていて、
昼間なのになんだか妙に薄暗い。

ここっていうのは、
昔から色々な噂があるようなところなんです。

で、今回の工事ってのは、
大きな機械でもって地面を掘って、
そこにパイプを配管する。

拍手[1回]

手慣れた職人にとっちゃ難しい工事じゃあないんだ。

叔父さんも陽気な人だから、
鼻歌交じりで始めたんでしょうねえ、仕事を。

で、まぁ機械ですから、当然、
ガガガガガッ、ガガガガガッ……
ものすごい音が出るんですよ。

昼間だし、
近所に民家も何も無いもんだから、
気兼ねなく音を出して作業していた。

ガガガガガッ、ガガガガガッ……

掘りながら、
だんだんだんだん沼に近づいていったんです。

すると、
大きな機械の音に混じって、
何か聞こえてくるような気がするんだ。

――ん?あぁ、音に驚いて、鳥か虫でも鳴いてるのかなー?

なんてことを思いながら、また、
ガガガガガッ、ガガガガガッ……
さらに沼へ近づいていった。

ガガガガガッ、ガガガガガッ……
ガガガガガッ、ガガガガガッ……

「うるさい……」

若い女の声でハッキリと、
『うるさい』という声が聞こえたんだ。

それも、すぐそこでこっちに向かって喋ってるような、
そんな感じだった。

あぁ~若いお姉ちゃんがお散歩中だったかな~
なんて思いながら機械を止めて、ヒョイッと見た。

居ない。

あらっ?と思った。

見ると、声のしたところ、
そこは高ーいフェンスが張り巡らされていて、
雑木林になってる。

で、そのすぐ向こうは沼。

人が来れるようなところじゃないんだ。

声がするなんてありえない。

不思議な話もあるもんですねえ……。

ちなみに沼の女は帰り際、
後片付けの掃除をしているときにも

「こっちも、こっちも」

って言って掃除を促したそうです。

女は幽霊になっても綺麗好きですね……

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