【ほん怖】ほんのりと怖い話まとめ - 【ほん怖】夜に眠れない

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【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
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【ほん怖】夜に眠れない

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俺が小児科の研修医だった頃の話。

小学2年生ぐらいの女の子と付き添いのお母さんが、診察室に訪れた。

この女の子は夜眠れないそうで、
いつも朝方になってからやっと眠るそうだ。

その為、学校で居眠りをする事が多く、
先日も先生に呼び出されて注意を受けたとの事。

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たまに寝付けたとしても、大抵夜中に大泣きして目覚めてしまい、
その度に起こされて家族も困っているらしい。

最初「不眠症かな?」と思った。

睡眠障害は大人の方が圧倒的に多いが、大人だけの病気じゃない。

子供が睡眠障害になる例も珍しくはないのだ。

とりあえず何か不安な事はないか聞こうと思い、
話しにくいかも知れないのでお母さんには席を外してもらって、
その女の子と二人で話をした。

以下がその会話。

「どうして夜寝ないのかな?」
「寝たくない」

「なんで寝たくないのかな?寝るの嫌い?」
「寝るのは嫌じゃないけど」

「…けど?」
「夜、寝てたら起こしにくるから」

「誰が起こしにくるの?」
「お母さん」

「お母さんが夜中に起こしにくるの?」
「うん。○○(女の子の名前)の耳元で、なんかボソボソしゃべってくるの」

「なんて耳元でしゃべってくるの?」
「う~ん、あんまり聞き取れないけど、なんとか、ミゾケネ(?)~って言ってると思う」

「…お母さんが耳元でそう言ってくるの?」
「うん。お母さんっぽい人が」

「お母さんっぽい人?起こしに来るのはお母さんじゃないの?」
「お母さんに似てるけど、多分ちがうと思う」

「じゃあ誰?」
「わかんない」

「なんでお母さんと違うって思うのかな?」
「だって… い つ も 壁 の 中 か ら 出 て く る か ら 」

もうね…怖すぎて俺こんな状態になった→:(;゙゚'ω゚'):

自分の部屋で寝てるっていうから、
お父さんとお母さんのベッドで寝るように話して帰した。

お母さんには日当たりの問題かもとか適当な事言って、
なるべく女の子の部屋を変えてもらうように話しておいた。

それ以降受診に来なかったから、
女の子はちゃんと眠れるようになったと思う。

その代わり俺が寝れなくなってしまった…。

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無題

もうね、大変つらいけど、頑張って下さいね。