×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ほん怖】ほんのりと怖い話をまとめました!「怖い話は好きだけど、眠れないほど怖い話は読みたくない!」そんなあなたにぴったりな『ほんのりと怖い話』をお楽しみください。
| |
スポンサーリンク
ほんの3日前の話です。
正月、実家へ帰省しました。
ところが、実家に着いたら、
「ただいまー。おかあさーん…」
「あの、どちらさまで?」
「何言ってんの…。私。○美」
まるっきり他人の目で見ている母。
お兄ちゃんが出てきて、
気付くかと思いきや、 「何?なんなの」って。
運転免許証見せても2人は不審な顔をするばかりで、 ぜんぜん気付いてもらえない。 どうして?何で?
結局、らちが明かないので引き返し、泣きながら考えた。
正月だからホテルとかいっぱいだし、近くにはない。
やがて、小学校時代の親友の家を訪ねる事にしました。
親友はいなかったけど、
おばさんは元気で私のことを覚えていてくれた。 事の次第を話すと大変びっくりしたけど、
「とにかく、今日はもう遅いから明日おばさんと一緒にいこ」
と言ってくれた。 その夜は安堵と疑問でゴチャゴチャして、なかなか眠れませんでした。
翌朝、見回すとおばさんはいなくて、
先に実家に行ったのかなと思い、私も行きました。 (鍵は田舎なのでネジをとめるだけでした)
こわごわと実家に行くと、
おばさんはおらず、かわりに母がいました。 私を見ると、
「アンタ!何してたの!」
「えっ…」
「昨日帰ってくるって言ったでしょ!
だのにいくら待っても来ないから、えらく心配したがな!」 「え?え?だって昨日行ったら…」
「一日中いたけど、誰もこんかったわ」
もう頭の中が真っ白です。
壮大などっきりに引っかかった気分で、ボーっとしていると、
「それで、アンタ昨日はどうしてたの」
「え、○○ちゃんとこに泊まらせてもらって…」
「ちょっと。やめて」
「え」
「あそこ、おととし火事で燃えちゃったのよ。
泊まれるわけないでしょ」 そんな。昨日は確かに泊まった。おばさんだって…。
「その火事で○○さん(おばさん)が亡くなったのよ」
今、実家でこれを書いています。
いまだに信じられません。
なお、その後もう一度行ってみたら、
全然別の家が建っていました。 もちろん、おばさんはいませんでした。
続報、と言っていいのか分かりませんが。
あのあと、再び今の住居に戻ってくる際に、
卒業文集の電話番号などをメモって、 親友(おばさんの娘さん)に1度連絡を取ろうと思いました。
結果は、半ば予期したとおり行方不明。
おじさん、つまり父親はずいぶん前に離婚したあと、
借金で自殺しています。 何より衝撃だったのは、墓や葬式の記録といったものが一切なく、
部分的にとは言え、ひとつの家族の存在が抹消されたことになります。
そんな中で、どうしておばさんは私の前に現れたのでしょうか…。
PR コメントを投稿する
<<【ほん怖】凶刃 | ブログトップ | 【ほん怖】戦場の男と女>> |